米CWで放送されているDCコミックスのTVシリーズ、通称"アローバース"の史上最長作となるクロスオーバー『Crisis on Infinite Earths(原題)』が本国アメリカで始まった。『THE FLASH/フラッシュ』で主演を務めるグラント・ガスティンは、クロスオーバーが始まった当初を振り返った。
『ARROW/アロー』、『THE FLASH/フラッシュ』、『レジェンド・オブ・トゥモロー』、『SUPERGIRL/スーパーガール』、『Batwoman(原題)』のシリーズ内で放送される今回のクロスオーバーは、1985年から1986年に出版されたコミックス「クライシス・オン・インフィニット・アース」がベース。DCの多くのヒーローやヴィランが登場する壮大なエピソードとして知られ、アローバースでは史上最長作であり、新シーズンで幕を降ろす『ARROW』が参加する最後のクロスオーバーとなる。
クロスオーバーが始まったのは、2014年。最初は『ARROW』と『THE FLASH』の2作品で行われた。『THE FLASH』シーズン1第8話「フラッシュVSアロー」では、セントラル・シティを訪れたオリバー(スティーヴン・アメル)、フェリシティ(エミリー・ベット・リッカーズ)、ジョン(デヴィッド・ラムゼイ)が、視覚を介して人の感情を操るメタヒューマンと戦うチームフラッシュを助け、一方『ARROW』シーズン3第8話「アローVSフラッシュ」では、バリー(グラント)、ケイトリン(ダニエル・パナベイカー)、シスコ(カルロス・バルデス)がスター・シティを訪れ、チームアローが対峙するブーメラン使いの殺人犯の確保に協力する物語が描かれた。
米Entertainment Weeklyのインタビューで5年前のクロスオーバーを振り返ったグラント。撮影当時を振り返り、『THE FLASH』が始動したばかりの頃だったため、着用していたマスクも調整中の段階だったそう。そのため、常にマスクを着用していたそうで、リハーサルの写真では、カジュアルなジャンパーを着ているスティーヴンの横にマスク姿のグラントが立っていることが確認できる。
「(当時は)まだ僕のマスクをどうすべきか把握できていなかったんだ。だから最初の9話分では、毎日12時間はマスクをつけていたよ。ランチを食べる時でもね」
そのため、思わぬ悲劇も起きてしまった―。当時グラントは、いつもの通りマスクをつけたままホテルで第9話「黄色い閃光」の台本を読んでいたが、この回はバリーが両親を殺したリバース・フラッシュと初めて対峙する話で、感情的になったグラントは思わず泣いてしまったのだという。「僕のマスクは全体がスポンジ状になっていて、ひどいことになったよ。だから、クロスオーバーの撮影初日は素晴らしかったとは言えないね」
今年のクロスオーバーエピソード『Crisis on Infinite Earths』は、すでに『SUPERGIRL』『Batwoman』『THE FLASH』で放送され、年末の放送休止を経て1月14日(火)の『ARROW』と『レジェンド・オブ・トゥモロー』で完結する。(海外ドラマNAVI)
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『ARROW/アロー』
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