2017年10月に過去のセクハラを申し立てられ、その後も複数の人物から性的被害を訴えられているケヴィン・スペイシー。一連の騒動が起きるまでNetflixの政治ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』に主演していた彼が、同作で演じたフランク・アンダーウッド大統領風に意味深なクリスマスメッセージを贈った動画をYouTubeに投稿している。米Varietyが報じた。
ケヴィンが自身のYouTubeチャンネルに投稿したのは、「KTWK」というタイトルの約1分に及ぶメッセージ動画。暖炉の前に座った彼が、「私がクリスマスを祝う機会を逃すと本気で思ったりはしなかったろう?」と語りかけている。
続けてケヴィンは、2020年に行われる米大統領選のことと思われるトピックについて触れ、「2020年に向け、この世界をより良くするために自分の票を投じたい。ああ、そうだ。君が何を考えているか分かるよ。彼は真剣になれるか? 私は心底本気だ。本気になることは、そんなに難しくはない。私を信用してくれ。次に誰かが気に障ることをしたら、攻撃し続けることだ。だが怒りを抑えて、想定外のことをすることもできる。善意(の力)で彼らを殺すことも可能なんだ」とコメント。トランプ大統領、もしくは性的スキャンダルで訴えられた自分について言及しているとも取れる、含みのあるメッセージを送っていた。
ケヴィンは2018年のクリスマスイヴにも、「フランクに話そう(Let Me Be Frank)」というタイトルの動画を投稿。『ハウス・オブ・カード』でフランクがカメラに向かって語りかけるスタイルで話題となっていた。
今から2年前に俳優アンソニー・ラップ(『スター・トレック:ディスカバリー』)が14歳だった当時にケヴィンからセクハラ行為を受けたと告発して以来、10人以上がケヴィンから性的被害を受けたと名乗り出ているが、本人はすべての告発を否定している。(海外ドラマNAVI)
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『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
(C) David Giesbrecht/Netflix