1991年の映画『羊たちの沈黙』などで知られる有名な悪役、ハンニバル・レクター。彼とウィル・グレアムの奇妙な関係を軸にしたサスペンスドラマ『ハンニバル』は、2015年にシーズン3をもって打ち切られた後も復活を望む声が絶えない。キャストやスタッフも続編製作に前向きな姿勢を示してきたが、この度、主演のマッツ・ミケルセンが意味深なメッセージを発して話題になっている。英Digital Spyが報じた。
トマス・ハリスの小説「レッド・ドラゴン」を元にした『ハンニバル』は、米NBCで2013年よりスタート。シーズン3が放送開始となって間もない2015年6月下旬に打ち切りが発表されると、「番組を救って!」というキャンペーンが起こり、ハンニバル役のマッツとウィル役のヒュー・ダンシーも続編製作となれば続投する意向を示したが、ファンへの吉報は届いていなかった。
しかし、米Netflixで来月5日より『ハンニバル』3シーズンが初めて配信されることが事態を好転させるのではないだろうか。マッツは5月21日(木)、Instagramに自身のレクター姿のポップ(?)を手に持った画像を投稿。そこに「『ハンニバル』がNetflixに6月にやってくる。シーズン4が進行中?」というメッセージを添えている。
なぜNetflixでの配信開始がシリーズ続行に影響するのか? それは、2015年の打ち切り決定後にクリエイターのブライアン・フラーがNetflixとシリーズ継続について会合を行った際、同社は興味を持ったものの、当時同作の独占配信権をAmazonが所有していたことが影響して話し合いは実を結ばなかったと言われているためだ。その障壁が今回の配信開始で消えたのであれば、これまで他局の番組をいくつもよみがえらせてきたNetflixが『ハンニバル』も救済してくれるかもしれない。
今からほぼ1年前の2019年5月下旬、フラーはSNSで「誰も諦めてはいない! キャストもプロデューサーも(続編製作に)乗り気だ。あとは放送局か配信先が必要なだけなんだ。この案に期限はないよ」と、いくら時間が経ってもチームは製作するつもりであることを強調していた。
No one has given up! I"ve made it clear I want to do it, the cast wants to do it and Martha wants to do it. We just need a network or a streaming service that wants to do it, too. I don"t feel there"s a clock on it or an expiration date for the idea. We just need someone to bite.
-- Bryan Fuller (@BryanFuller) May 27, 2019
そんなフラーやマッツの思いがついに実現する日が近づいているのか...。続報を楽しみに待ちたい。なお、日本では『ハンニバル』はシーズン1~3がHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:マッツ・ミケルセンのInstagramより