『X-ファイル』ジリアン・アンダーソン、撮影中にメンタルブレイクになっていたことを明かす

1993年から9シーズンにわたって放送された大ヒット犯罪捜査ドラマ『X-ファイル』。映画版2本も公開され、2016年と2018年にはリブートとなる続編シーズンも製作されたシリーズで、FBI捜査官ダナ・スカリーを演じたジリアン・アンダーソンが、撮影中に何度かメンタルブレイクになっていたことを米Hollywood Reporterの企画で明かした。

ジリアンは、「9シーズンにわたって『X-ファイル』に出演して、その最中に何度か精神的に少し崩す時があった。最後にはシリーズについて話すことも観ることも、写真を目にすることもできなかった。(シリーズ終了後に)私はすぐに他の国で演劇に出演する必要があった。しばらくして再び役に成りきれたけど、(スカリーを演じていたときは)自分自身を引き離しすぎて、まるで別の人物を見ているかのようだった。あまりにも長い間、役にのめり込みすぎていると良い結果にはならない。当然ながら、その影響はあるでしょうね」と、撮影中は自分自身とスカリーの区別がつかない状態になっていたようだ。

さらにジリアンは、『X-ファイル』の放送終了後に、自分を違う環境に置きたかったとも続けている。「『X-ファイル』が終わったときに、もう一度TVシリーズをやりたいかどうかわからなかった。イギリスで育ったということはさておき、イギリスへ戻りたいと思ったとしても、そうできるまで時間がかかることはわかっていた。それに、ロンドンでは舞台とTVを行き来できる。それは常に私の夢だった。俳優はすでに自分が手に入れている物よりも、自分が望む物を手に入れようとするもの。私は映画愛好家だから、"どうして私はTVに出演し続けているのか? 私がやりたいのは映画なのに"って思っているのに、いまだにTVに出演しているよね」

『X-ファイル』の終了後、ジリアンは『ラストキング・オブ・スコットランド』や『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』など映画に出演しているが、やはりTV界での活躍が目立つ。英犯罪捜査ドラマ『THE FALL 警視ステラ・ギブソン』では3シーズンにわたってステラ・ギブソン刑事役で主演し、『ハンニバル』では精神科医のベデリア・デュ・モーリア役でゲスト出演。そして、『X-ファイル』の続編となるシーズン10&11にカムバックした後は、Netflixのコメディドラマ『セックス・エデュケーション』でセックス・セラピストに扮し、英王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン4で演じたマーガレット・サッチャー英首相役でゴールデン・グローブ賞ドラマ部門の助演女優賞に輝いた。

ジリアンの次回作もTVシリーズで、米Showtimeの『The First Lady』に出演し、史上最長のファーストレディと知られるエレノア・ルーズベルトを演じる。同作は今年放送予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:

『X-ファイル』"The X-Files" TM & © 1993 - 2002 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.