マーベル新ドラマ『ロキ』は、デヴィッド・フィンチャー作品の影響を受けている

マーベル映画『マイティ・ソー』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで多くの作品に登場し、〈裏切り王子〉と呼ばれるヴィラン・ロキを主人公にしたDisney+(ディズニープラス)の新作ドラマがついにスタート! 本作で監督・製作総指揮を務めるケイト・ヘロンが、『ファイト・クラブ』や『セブン』でメガホンを取ったデヴィッド・フィンチャーから大きな影響を受けていると明かした。米Deadlineが伝えている。

『ロキ』は"悪戯の神"との異名を誇るロキが、『エンドゲーム』でアイアンマンたちが訪れた過去の世界で四次元キューブを手に入れ、その場から逃げ出したその後が描かれる。ロキは四次元キューブで時空を駆け巡った結果、"世界の時間"を監視するTVAという謎の組織に拘束されてしまう。

全6話となる本作で、全エピソードでメガホンをとったケイト・ヘロンが、フィンチャーの影響について語った。「『セブン』には非常に大きな影響を受けました。フィンチャーはもちろんのこと、『ゾディアック』の影響は脚本家ルームで大きかったと思います」と、フィンチャー監督による、実際に起きた連続殺人事件を描いた映画『ゾディアック』について言及した。

とは言え、脚本家の一人であるマイケル・ウォルドロン(『リック・アンド・モーティ』)は、シリーズ全体がダークなわけではないと説明している。「僕はいつもロキがD・B・クーパー(1971年にボーイング727機をハイジャックした人物)だと思っていて、そのことしか考えていなかった。シリーズでカオスと楽しみを得られる機会があれば、それは素晴らしい時間になると思ったから、それを追い求めたんだ」とコメント。

また、ヘロンはフィンチャーに影響を受けながらも、『ロキ』にはウィットに富んだユーモアがふんだんに投入されているとも明かしている。「そこが、トム(・ヒドルストン)と仕事をする楽しさで、いとも簡単に彼はコメディをものにできるんです」と付け加えていた。

トムの他には、オーウェン・ウィルソン(『ナイト ミュージアム』シリーズ)、ググ・ンバータ=ロー(『ザ・モーニングショー』)、リチャード・E・グラント(『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』)、ソフィア・ディ・マルティーノ(『イエスタデイ』2019)、エリカ・コールマン(『ストレンジャー・シングス 未知の世界』)らが出演する。

監督がフィンチャーに多大なる影響を受けたという『ロキ』は、Disney+(ディズニープラス)にて本日6月9日(水)より配信スタート。(海外ドラマNAVI)

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『ロキ』© 2021 Marvel