Amazon Prime Video製作の異色スーパーヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』は、ガース・エニスとダリック・ロバートソンによるコミックスをドラマ化したシリーズ。すでに、ドラマ版はコミックスのキャラクター描写とは大きく異なる点が多く、米Screen Rantは「ドラマ版のラストでは原作のエンディングを描けないだろう」と分析している。(※本記事ではコミックスの重要なネタばれを含むのでご注意ください)
『ザ・ボーイズ』は大企業ヴォート社が生み出したスーパーヒーローチーム"セブン" のメンバーに大切な人を奪われたヒューイ・キャンベルとビリー・ブッチャーが、フレンチーやキミコ、マザーズミルクといった仲間と手を組み、自警団"ザ・ボーイズ"として堕落したセブンに立ち向かっていく。
ドラマ版でザ・ボーイズのメンバーが喧嘩したり、意見が食い違うことはあるが、リーダーのブッチャーは決してメンバーを傷つけるようなことはしない。
ところが、コミックスでブッチャーは愛犬テラーをスーパーヒーローのジャック・フロム・ジュピターに殺され、その復讐を果たした後に血に飢えた敵に変貌。罪のない何百万もの人々を化学兵器で標的にしたブッチャーは、その過程でマザーズミルクとフレンチー、キミコを殺害し、メンバー唯一の生存者であるヒューイはブッチャーの計画を阻止するために、彼の息の根を止める決断を下す。
しかし、ドラマ版のブッチャーには無謀で過激なところもあるが、仲間を気にかけていることは間違いないため、今のところ彼がメンバーを殺したり、ヒューイが反撃に出る衝撃的な展開にはならないだろうと、Screen Rantは予測。実際に原作とドラマ版の結末が異なる作品は多い。
だが、ドラマ版は風刺的かつダークなトーンでも描かれているため、クリエイターのエリック・クリプキが悲劇的なラストを考えている可能性は少なからずあるかもしれない。とはいえ、鍵となる複数のキャラクターを、まとめて殺してしまう確率は低いとScreen Rantは述べている。
現時点では、ドラマシリーズが何シーズンにわたって製作されるのかは発表されていない。最新となる『ザ・ボーイズ』シーズン3は、2021年内にAmazon Prime Videoにて配信開始予定。(海外ドラマNAVI)
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Amazon Prime Video『ザ・ボーイズ』