ミステリードラマ『LOST』ジン・クォン役でブレイクし、大人気アクションドラマ『HAWAII FIVE-0』でチン・ホー・ケリーを演じたダニエル・デイ・キム。さまざまなドラマで活躍する彼だが、自分のキャラクターが死にすぎることが、子どもに影響を与えていたことを話した。米Yahooが報じている。
ダニエルは現在、自分の役が死ぬような作品を避けているが、それは虚栄心や成功のためではなく、より個人的な理由だという。韓国で生まれ、ペンシルバニア州で育ったダニエルは、Twitterで以下のように投稿した。
「『エンジェル』『LOST』『地獄の変異』『スパイダーマン2』『キリング・ゲーム』『アンドロメダ・ストレイン』...。私はスクリーン上で何度も死んできたので、子どもたちにとって現実的な問題になりました。そして今では、役を演じるかどうかを決める主な要因の一つになっています。この図式は、有色人種の人々が変えなければならない多くのことの一つでもあります」
テレビドラマや映画で最後まで活躍できないアジア人のキャラクターを、"変えなければならない"典型的な例だとも述べている。南カリフォルニア大学のアネンバーグ・インクルージョン・イニシアチブが発表した、アジア人や太平洋諸島の人々が映画の中で依然として十分な存在感を示していないという新しい研究結果を受け、ダニエルはこのようなコメントを発した。
2007年から2019年までに公開された1,300本の興行収入上位作品を対象に、スクリーン上とまたそれ以外の両方を分析したところ、アジア人や太平洋諸島出身者が主役として登場した作品は全体のわずか44作品に過ぎず、40パーセントは全く登場していなかった。また、主役を演じたアジア人、太平洋諸島出身の俳優はわずか22人。その大半を占めていたのは、サモアと黒人の混血であるザ・ロックことドウェイン・ジョンソン(『ワイルド・スピード』シリーズ)だ。
ダニエルの指摘によると、この研究の著者は、2019年の上位100本の映画だけを見ても、"アジア人と太平洋諸島人の主役とサポート役の4分の1強で、映画が終わるまでに死亡し、一つの例外を除いてすべての死亡シーンが暴力的に終わっていた"と発表している。
エンターテイメント業界での表現に加えて、ダニエルは他のセレブと一緒に、パンデミックの際に起こったアジア人コミュニティに対するヘイトクライムが増加していることに、反対の声を上げている。
そんなダニエルがはじめて主演を務めるドラマ『ホット・ゾーン』のシーズン2(『The Hot Zone: Anthrax(原題)』)は現在撮影中。(海外ドラマNAVI)
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Photo:
ダニエル・デイ・キム © NYKC/FAMOUS