ジェイソン・モモア、『ゲーム・オブ・スローンズ』あのシーンに後悔はあるかと聞かれると...

話題作に引っ張りだこのジェイソン・モモア。ブレイクのきっかけになった『ゲーム・オブ・スローンズ』のカール・ドロゴ役で演じた"あのシーン"について記者に聞かれ、その答えを米Indiewireに明かしている。

DC映画『アクアマン』や『ジャスティス・リーグ』、最近ではNetflix映画『スイートガール』やSF映画『DUNE/デューン 砂の惑星』、シーズン2の配信が控えているApple TV+オリジナルシリーズ『SEE ~暗闇の世界~』への出演でも話題のジェイソン・モモア。彼がブレイクするきっかけになった作品といえば、『ゲーム・オブ・スローンズ』のカール・ドロゴ役だ。

カールは騎馬族ドスラク人の長で、七王国制覇を目論むターガリエン家の長女デナーリス(エミリア・クラーク)を妻に迎えるという役どころ。第1話では、初夜にデナーリスがレイプされるというシーンがあった。

ジョージ・R・R・マーティンによる原作では合意に基づくセックスとして描かれていたが、ショーランナーのデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスはマーティンに知らせることなく設定を変更。マーティンはこの変更はよくなかったと反対の見方をしていた。

賛否両論あるこのシーンについて、The New York Timesの記者に後悔はあるかと聞かれたジェイソンは回答に困りながらも「ドロゴと彼のスタイルを描写するために重要だったと思う」と答えた。「チンギス・カンのような人物を演じなきゃいけないんだ。それは本当に本当に本当に難しいことだよ。でも僕の仕事はそれを演じることだったし、良いことじゃないけど、キャラクターがそうだった。"やらなくていい?"と聞きに行くのは僕の仕事じゃない。今まで役を演じることを後悔したかなんて聞かれたことない。もうやった。もう一度はやらない」

その後、一通りインタビューが終了すると記者の元に戻って「嫌な感じが残ってるよ」と伝えたモモア。「質問されたとき、へこんだよ。ただ不快な感じがした。それをごまかすために自分をだますんだ。まるで俳優に選択肢があるみたいにね。実際には何も許されていない。プロデューサーがいて、脚本家がいて、監督がいて、そこに"僕はこのシーンやらないよ。正しくないし、政治情勢的にもよくないから"なんて入って行かない。それは絶対に起こらない。だからあの質問はただ苦い思いがした。君にそれを知っておいてほしかった」と話した。

残酷な描写も多い『ゲーム・オブ・スローンズ』において、過去にはジェイミー・ラニスター役のニコライ・コスター=ワルドーが目を背けてしまったシーンを明かしていた。(海外ドラマNAVI)

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Photo:

ジェイソン・モモア©NYNR/FAMOUS