『ダウントン・アビー』ダン・スティーヴンス、新作映画でドイツ語を話すロマンティックなAIに

『ダウントン・アビー』、『レギオン』のダン・スティーヴンスが、新作映画『I"m Your Man(原題)』でドイツ語を話すロマンティックなAI役に挑戦していることをBBC Americaが伝えている。

ダンにとって2020年公開の『ブライズ・スピリット〜夫をシェアしたくはありません!』以来の映画出演となるSFロマンティックコメディ『I"m Your Man』。Netflixドラマ『アンオーソドックス』を手掛けたドイツ出身の監督マリア・シュラーダーがメガホンをとり、『まともな男』のマレン・エッゲルトが主演を務める本作で、ダンが演じるのはトムという名前をもつAI。しかもドイツ語を話すということで、注目すべき点が盛りだくさんだ。

舞台はベルリン。一流博物館で科学者として働くマリアは、資金を募るため、3週間AIロボットのトムと同棲する実験に参加することに。トムにプログラムされたことはただ一つ、マリアを幸せにすること。

新予告編では、トムがダンスクラブでボルドーワイン片手に熱く言い寄る姿が映っている。一方マリアは、初めてのデートで質問攻め。「考えうる中で、一番悲しいことはなに?」と聞くと、トムは「一人で死んでいくこと」と答える。AIを題材にした映画の魅力の一つは、人生の意味を問いただしてくれることだが、本作でも新たな気づきをもたらしてくれそうだ。

これまでにも『ダウントン・アビー』や『美女と野獣』などで、紳士的な姿を見せてきたダンだが、ドイツ語を披露している姿はなんとも新鮮。とても流暢に聞こえるが実はイギリス訛りが入っているという。

シュラーダー監督にとって初の本格ドイツ映画になったという本作では、あえてリアル感をもたらすため、外国訛りのあるドイツ語を話せる、ドイツであまり知名度の高くないキャストをAI役に選びたかったそう。米Hollywood Reporterのインタビューでシュラーダー監督は「脚本段階では英語圏の俳優である必要はなかったから、ヨーロッパ中を探したわ。もちろん顔立ちの整った人をね。バービーのケンのイメージが頭の中にあった」と語っている。確かな演技力と端正な顔立ちでAI役を見事に成し遂げ、新境地を開拓したダン。作品の日本上陸が心待ちにされると共に、今後の活躍にも期待したい。(海外ドラマNAVI)

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(2021年8月時点での情報です)

Photo:『ダウントン・アビー』(C)2013 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved.