『9-1-1:LA救命最前線』アンジェラ・バセットが大幅昇給、ドラマ女優のお金事情

米FOX製作の大ヒットドラマ『9-1-1:LA救命最前線』でアシーナ・グラントを演じるアンジェラ・バセットが、シーズン5で大幅な昇給をしたと米TV lineが伝えている。

1993年公開の映画『TINA ティナ』でアカデミー賞主演女優賞ノミネートを果たし、『アメリカン・ホラー・ストーリー』や『マスター・オブ・ゼロ』などで度々エミー賞候補にもなっているアンジェラ・バセット。2018年から『9-1-1:LA救命最前線』で主演を務め、製作総指揮も兼任。人気シリーズへと成長し、今ではスピンオフ『9-1-1:LONE STAR』も製作されており、同作でもアンジェラは製作総指揮を務めている。

『9-1-1』に欠かすことのできないアンジェラは、FOXに対しレギュラーキャストの出演料値上げを長きに渡って交渉していた。スムーズにとはいかなかったが、ようやく実を結んだようだ。1話あたり45万ドル(日本円で5000万円弱)を得ることになり、これは男女問わず放送局トップレベルの金額で、有色人種の女性としては過去最高額だと言われている。

ここで「他の女優のお給料はアンジェラと比べてどれくらいなの?」と疑問に思う方も多いかもしれない。すべての具体的な情報が公にされているわけではないが、『スキャンダル 託された秘密』のケリー・ワシントンは当初、1話あたり8万ドル(約880万円)だったが、その後シリーズが大ヒットすると1話あたり25万ドル(約2750万円)に引き上げられたという。(なお、2020年に米Huluで配信された全8話の『リトル・ファイアー ~彼女たちの秘密』では出演と製作総指揮を務め、1話あたり110万ドル(約1億2000万円)を得ている。)

『グレイズ・アナトミー』のエレン・ポンピオは、1話あたり57.5万ドル(約6320万円)。しかし彼女もまた製作総指揮を務めている。ミランダ・ベイリー役のチャンドラ・ウィルソンは時々監督を務めることもあり、1話あたり37.5万ドル(約4120万円)。『殺人を無罪にする方法』のヴィオラ・デイヴィスは1話あたり25万ドル(約2750万円)からはじまり、シリーズ終了時には45万ドル(約4940万円)だったと言われている。

こうして見ると俳優だけでなく、製作も兼ねたことでの昇給が多い。アカデミー賞候補になった女優であっても、交渉なしには十分な額をもらえないのが現実とはなんとも厳しい。

(海外ドラマNAVI)

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『9-1-1:LA救命最前線』© 2018-2019 Fox and its related entities. All rights reserved.