Disney+(ディズニープラス)製作によるマーベル・ドラマシリーズの最新作『ホークアイ』の予告映像が解禁された。その映像で見えてくるストーリーラインを米Comicbook.comが分析しているので紹介したい。
全6話となる『ホークアイ』の舞台は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨーク。〈ヒーローを辞めたい男〉ホークアイ/クリント・バートンは愛する家族と平穏なクリスマスを過ごすはずが、自分の過去に関わる大事件に巻き込まれて戦いへ身を投じていく。そんななか、弓術のエキスパートである彼が、アベンジャーズになりたい若き弓の使い手ケイト・ビショップと出会う―。
Comicbook.comは、予告映像が始まって約26秒のところで、「クリスマスには帰る」と娘に伝えたホークアイの左耳に補聴器のようなデバイスを装着している点に注目している。
そのデバイスの正体は不明だが、マーベルコミックスでホークアイは聴覚障害者として何度か描かれている。1983年に刊行されたコミックス「Hawkeye」第4号でクリントはモッキンバードことバーバラ・ボビー・モースとともにクロスファイアに捕えられ、"アンダーテイカー"と呼ばれるマシンの実験台に。アンダーテイカーにさらされた者は激しい怒りに駆られる可能性があり、ホークアイは音速の矢じりを口に入れてマシンを停止させたのだが、その結果として鼓膜が吹き飛んで耳が聞こえなくなってしまった。
こうして、彼は補聴器を装着するようになるのだが、スカーレット・ウィッチを中心に描くコミックス「House of M」で聴力を取り戻す。ところが、「Hawkeye」Vol. 4第15号で、クラウンがホークアイの弓を彼の両耳に押し込んで再び耳が不自由に...。原作で、彼の聴覚障害はキャラクターを象徴する主な要素となっていたが、これまでに映画シリーズでは描かれたことがなかった。
もし、予告映像でホークアイが耳に装着しているのが補聴器ならば、耳が聞こえないマヤ・ロペス/エコー(アラクア・コックス)の登場も、その辺のストーリー展開に大きく関係してくると考えられそうだ。
映画シリーズでホークアイを演じたジェレミー・レナーが同役で続投し、ケイト・ビショップ役でヘイリー・スタインフェルド(『ディキンスン 若き女性詩人の憂鬱』)がキャスティングされている。その他には、映画『ブラック・ウィドウ』でエレーナ・ベロワを演じたフローレンス・ピューも登場し、ケイト・ビショップの母親エレノア役でヴェラ・ファーミガ(『ベイツ・モーテル』)、ジャック・デュケイン役でトニー・ダルトン(『ベター・コール・ソウル』)、カジ役でフラ・フィー(『レ・ミゼラブル』(2012))らが出演。
マーベル・スタジオドラマシリーズ第5弾『ホークアイ』は、11月24日(水)よりディズニープラスにて日米独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)
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『ホークアイ』© 2021 Marvel/ヘイリー・スタインフェルド公式Instagramより(@haileesteinfeld)