『ザ・モーニングショー』シーズン2、スティーヴ・カレル演じるミッチが戻ってきた理由とは?

ジェニファー・アニストンとリース・ウィザースプーンが出演、製作総指揮を務めるドラマ『ザ・モーニングショー』。9月17日(金)からはじまったシーズン2には、スティーヴ・カレル演じるミッチが再登場。このキャラクターを再び取り上げた理由について、ショーランナーのケリー・エーリンとジェニファーがThe Hollywood Reporterに語っている。(この記事はネタバレを含みますのでご注意ください)

朝の情報番組で長年キャスターを務めていたが性的暴行の疑いにより解雇されてしまったミッチ。シーズン2の第2話で描かれたのは、名物キャスターから一転、不祥事で叩かれる身となったため、アメリカを離れ、人里離れた穏やかな環境が望めるイタリアのコモ湖に身を隠す彼の姿だった。

実はミッチがイタリアにいるという設定は、パンデミックの影響を受けてドラマの内容を書き換えることになった際に生まれたアイデアだとエーリンは話す。「コロナウィルスがアメリカを直撃する前、人々がバルコニーで歌っている美しいイタリア映画を見たの。それでパンデミックになる前の話を少し描くのにとてもいい場所のように思えた」と明かし、さらに「それに面目が潰れた映画監督はヨーロッパに移り住む印象があるでしょ?だからこれから私たちが語る話にも合うと思ったの」と付け加えた。

ミッチを再登場させることによって衝撃的だったシーズン1以上のショックをもたらし、ポスト#Me Too時代と言われる今だからこそ語るべき新しいことを模索している本作。ジェニファーは次のように話している。「ミッチがどうなるかって?程度の差はあれ、考えられないような、許せない行動の数々がある。でもだからって、ただ消えていなくなる?もう二度と仕事ができない?償いの余地がある?内省して許しを得られる余地がある?そもそも根っからの悪人なの?これはとてもグレーゾーンなこと。私がこの作品を大好きな理由の一つは、決して白黒させないところなの。公の場では決して話題にならない、閉ざされた扉の後ろで普通に起きている現実の会話をのぞき見するように取り上げる。それこそが面白いことだし、本当に起きていることだもの」

新シーズンにおけるミッチの描き方についてエーリンは「ただ否定されてばかりのシーズン1のミッチを繰り返すようなことはしたくなかった」と語っている。また、そんなミッチを演じるスティーヴについては、「スティーヴと一緒に働くことができて、とても素敵だった。全力を注いでくれたし、キャラクターをさらにいいものにしてくれた」と称賛し、スティーヴあってのミッチであることを強調した。

『ザ・モーニングショー』シーズン2はApple TV+にて配信中。9/17(金)より、毎週金曜日に1エピソードずつ解禁となっている。(海外ドラマNAVI)

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Apple TV+オリジナルズシリーズ『ザ・モーニングショー』