『ハンドメイズ・テイル』シーズン4 ジューンとリディアは同類? キャストが語る類似点や関係性の変化

Huluプレミア『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の配信と同時に、キャストやファンをゲストに迎えて同作の考察を行うトークショー『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』。シーズン4に合わせて、同番組 もHuluにて配信中だ。(※本記事はシーズン4第8話までのネタバレを含みますのでご注意ください)

第8話のゲストは、パットナム夫人役のエヴァー・キャラダインとニック役のマックス・ミンゲラ。

今回の議論は、ジューンとリディアは似てきたと思うかという質問から始まった。マックスはその質問に戸惑いながらも「ジューンは英雄的な役柄だけど、リディアはそうでもない。でもリディアは道徳的な指針を見つけたのかも」と回答。それに対し司会のステイシーは、"侍女たちへの教育"を英雄の役割だと捉えているかもしれないという興味深い考えを明かした。それに関連し、登場人物の誰もが自分は善人だと思っているとマックスが説明すると、ステイシーも同意。「だから善悪の話になると複雑になるのです。フレッドもセリーナも悪意はないんですよね」と本作で語られる善悪の難しさを付け加えた。

エヴァーは、各シーズン構成に関して面白いと思った点を"ギレアドが各人に与える心理的な影響が見える点"だと語り、「全員が違う形で影響を受けているけど、ジューンとリディアは同様の影響を受けていると思う」と指摘。ステイシーは二人が共に憤慨するシーンを例に挙げ、"怒り"の使い方が似ていると意見すると、エヴァーは「二人とも怒りを抑えられないのよ。普段は抑えられていても何らかの瞬間にコントロールできなくなる」とコメント。さらにジューンは自分が楽になるために怒りをぶつけていて、リディアは対処できず焦っている。古い方法で力を誇示しようとするけど、全てが裏目に出ている状況だと解説した。

マックスは、今シーズンに入ってその二人の関係にある変化が起きている点に着眼し、それは"駆け引きをしなくなっていること"だと語った。「特に第8話では以前のように話し合いで解決策を見つけたりはしない。だから一層怒りに身を任せているんだ」それに対してエヴァーは、ジューンには怒りを吐き出してほしいと切り出すと「でもリディアはだめよ。深呼吸して冷静になってほしい。怒りをコントロールする術を身に着ける必要があるわ。それにどんな怒りも復讐も結局は彼女自身を苦しめるだけよ」と釘を刺した。

被害者意識の観点に話は変わり、リディアもジューンも"ギレアドの被害者なのか?"という問いにマックスは二人とも違うと回答。「あの二人には絶大な権力や強さがある。登場人物の中で最も手ごわい人物だ。だから被害者だとは思えないんだ」と素直な考えを明かした。

別々の国にいるジューンとリディアは離れていても敵対していると思うか?に対してエヴァーは、お互いに与えた傷と戦っていると考え、ジャニーンもそれに巻き込まれていると状況を説明。「リディアは最低よ。ジューンがジャニーンを見捨てたことにして、ジャニーンを取り込もうとした。でも多分失敗したと思う」と笑いながら語った。続けて、二人は今も対立しているかどうかという質問に、ステイシーは「ジューンは亡霊のよう。リディアから離れられないのかもしれません」と回答。エヴァーも同意し、あきらめて前に進まないといけないのにできない二人の現状を指摘した。マックスはリディアはジューンに執着しすぎているように見える、特に初めの頃よりも今の方が気になると語ると「彼女は執着を手放すべきだ。根深い心の闇を感じるよ」とリディアを心配した。

二人は再び普通の生活を送れると思うか? という質問にエヴァーは、完全に堕落してしまった人は元の生活には戻れないときっぱり。「リディアはいい人だとは思えないわ。彼女は自分の立場を利用して怒りを発散させているのよ」と、リディアに対して否定的な反応を示した。

最後にステイシーはジューンには癒しが必要か尋ねると、エヴァーは「彼女もそれを望んでいないと思う」と即答。ジューンの戦いはまだ続きそうだ。 

ジューンとリディアには少なからず類似点があると分かった第8話。出演者の意見を聞きどう感じ・考えたただろうか? 『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』の該当エピソードはHuluにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:

Photo:『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』第8話より
© 2021 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.