『ゲーム・オブ・スローンズ』と前日譚ドラマの異なる点とは?マット・スミスが語る

米HBOによる大ヒット大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚となるスピンオフドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題:House of Dragon)』にデイモン・ターガリエン王子役で出演するマット・スミスが、本家と異なる点について語っている。米Comicbook.comが報じている。

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は、『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作「氷と炎の歌」シリーズの著者ジョージ・R・R・マーティンが2018年に出版した外伝「Fire & Blood(原題)」を下敷きにしたシリーズ。『ゲーム・オブ・スローンズ』で起きた出来事の約200年前が舞台となり、ロバート・バランシオンが王位に就く前に、ウェスタロスを支配していたターガリエン家の物語が描かれる。

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』オリジナル版と差をつけることが大切

今年12月に日本公開される映画『ラストナイト・イン・ソーホー』に出演しているマットが、そのプロモーションインタビューで、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』について質問されて次のように答えている。

「僕たちは多くの異なるレベルで作品を面白くし、多くの点においてオリジナル版と同様の規模と野心をもって番組を作ろうとしている。だけど明らかに、『ゲーム・オブ・スローンズ』の成功を再現することは無理だろう。(シリーズが放送された)時代は非常に独特な時で、作品自体がユニークな存在だったからね。自分の持ち味を加えることが大切だと思う。シェイクスピアの戯曲とか、以前に脚色された作品に誰かが自分の持ち味を足すような感覚に、ある程度似ているんじゃないかな? 自分の感情的なアプローチや自身のアイデンティティ、自分の持ち味やバージョンを持ち寄って、壁に塗り付けたペンキの何がしっくりくるのかを見分けなくちゃいけない」と、自分の持ち味を加えることによってオリジナル版と差をつけることが大切だと述べた。

また、『ゲーム・オブ・スローンズ』を象徴するエピソード「落とし子の戦い」などでメガホンを取り、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』でショーランナーを務めるミゲル・サポチニクも、以前に同じような質問に答えている。

「"『ゲーム・オブ・スローンズ』をやったときは、この方法でやったから..."という言葉を言い始めてしまうと負けだ。これは別の作品で、違う何かであるべきなんだ。違うスタッフに違う人たち、違うトーン。上手くいけば異なる作品として見てもらえるだろう。それは自分たちで勝ち取る必要があるし、一晩で起こることじゃない。ファンが『House of Dragon』を個別の作品として楽しんでくれるといいのだが。オリジナル版に近づけたらラッキーだし、腰を低く作品に取り組み、『ゲーム・オブ・スローンズ』のタイトルに相応しいシリーズを生み出せることを願っているよ」

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』(全10話)は、2022年8月22日(月)よりU-NEXTにて独占配信開始。以降毎週1話ずつ配信。なお、U-NEXTでは『ゲーム・オブ・スローンズ』全8シーズン他、原作小説「氷と炎の歌」及び「炎と血」も配信中。(海外ドラマNAVI)

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(2022年7月時点での情報です)

Photo:

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』Photograph by Ollie Upton/HBO