IQ700の天才チームが知力を尽くして数々の難事件に挑む、全米大ヒットの痛快犯罪捜査エンターテイメント『SCORPION/スコーピオン』。2014年から4シーズン続いた後にクリフハンガーで幕を下ろした本作だが、その早すぎる終焉の理由について、米Looperが伝えている。
米The Wrapによれば、デビューシーズンとして放送局の米CBSでは最も視聴されたシリーズとなった『SCORPION』。当時は、同局のヒットコメディシリーズと比較され「ドラマの世界での、『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』の"エクステンション"のように見られている」とコメントされていた。少なくとも、出だしは好調で熱狂的なファンも獲得していたが、米Deadlineが報じたところによると、2017年〜2018年シーズンに放送されたCBSの番組の中で、最も視聴数が少なかったことが明らかに。最終章となってしまったシーズン4の平均視聴率は0.81レーティング、18~49歳層の平均視聴者数は526万人にとどまり、シーズン3と比べるとレーティングは32パーセント、視聴者数は27パーセントダウンしていた。
しかし、『SCORPION』のクオリティを指摘する声はなく、そもそも月曜日の夜に家でTVドラマを視聴する人自体が少ない傾向にあり、同じく月曜日のプライムタイムに放送されていた『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』や『コード・ブラック 生と死の間で』も同様に苦戦していた。
キャストたちはCBSが正式な決定を下す前にすでに心算をしていたようで、ペイジ・ディニーン役のキャサリン・マクフィーはニュースが発表された直後に「この旅をしてくれたCBS、毎日学びをくれた素晴らしいキャスト&クルー、そして私たちが作り上げたものに情熱を傾けてくれた素晴らしいファンのみんなに心からの感謝を。私たちはいつまでも家族。#TeamScorpion」と落ち着いたコメントをTwitterに投稿していた。
突然なシリーズの打ち切りにファンは救済キャンペーンを始めようとしていたが、他のキャストたちもキャサリンと同様の反応を示しており、シリーズの運命が決まっていたことを暗に把握していたことが推測される。(海外ドラマNAVI)
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『SCORPION/スコーピオン』シーズン4
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