大人気ホームコメディドラマ『フルハウス』と、Netflixで制作されたその続編『フラーハウス』のダニー・ターナー役でおなじみのボブ・サゲットが亡くなったことはお伝えしたばかり。彼のあまりに突然の訃報を受けて、業界関係者らから悲しみの声が上がっており、同作で家族を演じた共演者たちも追悼の意を表している。米Varietyらが報じた。
ジョン・ステイモス(『フルハウス』ジェシー役)はいち早く、「心がズタズタだ。残念で仕方がない。本当にショックを受けている。彼のような友人はもう二度と僕の前に現れないだろう。ボビー、本当に愛してるよ」とツイート。続いて長女を演じたキャンディス・キャメロン・ブレ(『フルハウス』D.J.タナー役)は、「なんて言っていいのかわかりません。言葉もありません。ボブは私が知る限り、最高の人間の一人でした。彼のことが大好きでした」と述べた。
デイヴ・クーリエ(『フルハウス』ジョーイ役)は、Instagramにボブとしっかり手を繋いだ写真を掲載、「絶対離さない。兄さん、大好きだよ」と短めに投稿。
そして『フラーハウス』には出演しなかったため、リブート版ではボブと再会することはなかった双子のメアリー=ケイト&アシュリー・オルセン(『フルハウス』ミシェル役)は、「ボブはとても愛情深く、思いやりがあり、寛大な人でした。彼がもうこの世にいなくなってしまったと知り、悲しみに打ちひしがれいます。ですが、彼がこれからも私たちのそばにいて、これまでと同じように優しく私たちを導いてくれるとわかっています」とコメントした。
作品内で、ダニーの職場のパートナーを演じたロリ・ロックリン(『フルハウス』ベッキー役)は、「言葉では言い表せないほど打ちのめされています。ボブは友人以上の存在で、私の家族でした。彼の優しい心、そして機転のきくジョークが聞けないと思うと寂しいです。たくさんの思い出と笑いの日々をありがとうございました。ボビー、大好きです」と語った。
次女ステファニー役だったジョディ・スウィーティンは、InstagramとTwitterにボブへの思いを長文で綴った。「今日の気持ちは言葉では表現できません。また、彼がどんな人であったかを、一言では伝えきれないのです。一つだけわかっているのは、私たちはお互いに"大好きだ"といつも言っていたということです。メールでも電話でも、あるいは直接会ったときでも、会話の最後には少なくとも3回か4回お互いに"大好き"と言い合って、ボブが最後に"僕の方がもっと大好き"と言って会話を終えていたのです。彼は、私にいろんな音楽やスタンダップコメディの歴史への愛を教えてくれました。私の13歳の誕生日パーティーで、ボブとデイヴと一緒に踊ったことも覚えています。ボブの家で彼の娘さんたちと週末を過ごし、ブルーベリー・パンケーキを食べたことも。これらは私の心の中にある特別な思い出のほんの一部です。ボブは素晴らしい人間でした。たまに人をイライラさせるような部分もあって、彼もそれをわかっていたけれど、それでも人に嫌な思いをさせることがないほど純粋な人間でした。また、言ってはいけないことを言ったかもしれない、あるいは冗談が過ぎたかもしれないと思うと、少なくとも15分間は電話でその相手に謝るような人でした。彼は本当に優しい人で、人生で様々なことを乗り越えてきました。人助けをしているときが一番幸せそうでした。彼はハグも上手でした。私はいつも"あなたはドラマの中の最高のお父さんだ"と言っていましたが、実際本当にそうでした。ボブがいなくなって寂しいです。でも、お葬式であなたのために、不謹慎なジョークを言うことにします。でも本当はボブ、あなたはこんなに早く逝くはずじゃなかった...。How rude!(失礼ね)」
この文章に対して、"長女"のキャンディスはすぐに反応。「皆、ジョディの投稿を読むべき。私は上手く思いを書けなかった。これからもずっとしばらく書けないと思う。ジョディ、最高のメッセージだわ。大好きよ、妹!」と、皆の思いを汲んでくれたことに対してコメントした。
別の投稿では、『フルハウス』ファミリーメンバー連名で思い出の写真とともに追悼メッセージを綴っている。
『フラーハウス』ではダニーにとって孫となるマックスを演じたイライアス・ハーガーは2020年に撮影された一本の動画を投稿。それは、『フラーハウス』終了時に撮影されたもので、新メンバーとして参加したキッズたち(イライアス、ラモーナ役のソニー・ニコール・ブリンガスとジャクソン役のマイケル・キャンピオン)に向け、「以前にも経験した僕たちと違って君たちはとても大変だっただろう。3人とも、スターだったよ。5年もの間ね。それは今のテレビ業界にとってすごく長い期間だ。それで傷つくこともあるだろう。でも、君たちはすごいことをやり遂げ、成長したんだ。自分たちのことを誇りに思って欲しい」と伝えているものだった。その動画に対しイライアスは「もう一度、この動画を皆に見せたかった。ボブは本当に素晴らしく温かい人だった。この動画から、どれだけ誠実で思いやりのある人だったかがわかるでしょう。新入りだった僕たちを快く受け入れてくれたんだ」
また、ボブは9年間、『ママと恋に落ちるまで』のナレーターを務めていたことから、主演のジョッシュ・ラドナー(テッド役)は「ボブは、9年年上でもっと賢いバージョンの僕を演じていた」と紹介し、Twitterでコメントを連投。『ママ恋』の初日から意気投合し、ブルードウェイで舞台を見た話やボブは誕生日に必ずメッセージを送ってくれていたこと、家族をとても大切にしていたことなどを語った。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflixオリジナルシリーズ『フラーハウス』は独占配信中