『マーダーズ・イン・ビルディング』スティーブン・マーティン、TVに戻った理由

Disney+(ディズニープラス)で配信中のクライム・コメディ『マーダーズ・イン・ビルディング』で、長年の親友マーティン・ショートと人気スター女優セレーナ・ゴメスと共演した伝説的コメディアン、スティーヴ・マーティン。彼がTVに戻った理由についてVarietyが報じている。

『メディア王 ~華麗なる一族~』のブライアン・コックスや、『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実』のジーン・スマートなど、ベテラン俳優陣の活躍が目立った2021年の海外ドラマ。業界の変化を乗り越え、キャリアにおける全盛期も低迷期も経験し、キャリアを積んできたベテランは、作品を別次元のものへと引き上げる。

中でも、海外ドラマファンが湧いたのは、コメディ界の重鎮マーティンコンビの復活。今もなお続くアメリカを代表するコメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』出身のコメディアンであるスティーヴとマーティンは『花嫁のパパ』シリーズや『サボテン・ブラザーズ』で共演したほか、私生活でも親友で、公私に渡ってタッグを組んできた。

そんな二人が『マーダーズ・イン・ビルディング』でカムバック。若者を中心に人気を集めるスター、セレーナと異色トリオを組み、アパート内で起きた殺害事件の捜査に取り掛かる長老コンビを好演すると、かねてからのファンはもちろん、彼らのことを知らない世代からの人気も獲得し、ファン層を広げた。とりわけスティーヴにとっては、バラエティ番組を除くと初めてのTVシリーズ本格出演だった本作。スティーヴは「ある意味、私の演技歴はこの作品のためにあったといえる」と言う。

出演のみならず、脚本と製作総指揮も務めたスティーヴ。「テレビの芸術的レベルがころりと変わったことで、テレビで活躍する俳優になりたいと思うことが映画俳優になるより好ましいことになった。これは100万年あっても無理だろうと思っていたこと」と話し、近年のTV業界に起きた変化がもたらした影響について驚きをみせた。さらに「私はただ映画を作るためにTV業界を離れることに興味がないだけ。むしろ映画を作ること自体にも。私は今やっていることが本当好き。私の性分に合っていて今まさにやるべき完璧なこと」と今後もTVで活躍したいと思う理由を明かした。

『マーダーズ・イン・ビルディング』はDisney+(ディズニープラス)で独占配信中。シーズン2へも更新済み。(海外ドラマNAVI)

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『マーダーズ・イン・ビルディング』© 2022 20th Television