Disney+ (ディズニープラス)独占配信中の『ヴィジョンクエスト』。人造人間でありながら「自分は何者か」と悩むヴィジョンの姿は、Z世代の葛藤とも重なる。自らの存在理由を求める彼の成長劇と見どころを解説する。
ヴィジョンが直面する自分探しの旅
『アベンジャーズ/エンドゲーム』をはじめ数々の大作を送り出し、12月18日(金)には『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の公開も控えるマーベル・スタジオ。「アベンジャーズ」シリーズを中心に活躍してきたヴィジョンが主人公の最新オリジナルドラマシリーズ『ヴィジョンクエスト』が、ディズニープラスにて独占配信中だ。
天才的頭脳を持つトニー・スターク=アイアンマンによって生み出されたAIをベースに誕生した人造人間ヴィジョン。本作で描かれるのは、自分自身を見失いながらも過去と向き合い、本当の自分を受け入れていく彼の姿である。ヴィジョン役のポール・ベタニーは、そんなヴィジョンの姿が「自分が何者なのか」に悩む若い人たちと共通しており、自分らしさに戸惑うZ世代にも通じるものであると明かしている。
記憶と実感が乖離する葛藤――Z世代の悩みにも通じるヴィジョンの姿
かつてアベンジャーズの一員として戦いに身を投じてきたヴィジョン。強大な力を誇る最強格のヒーローだったが、敵に動力源を奪われ命を落とし、その後、記憶を持たない身体だけの存在として再起動を果たした。かつての記憶をデータとして取り戻すことには成功したものの、彼にとっては経験した実感も感情も伴わない単なるデータに過ぎない。愛する人と過ごした日々や戦った過去を知識として知っていても、実感を持てないヴィジョンは自分自身を見失ってしまう。
そんなヴィジョンについてポールは、「常に変化し続け、常に自分自身を探し求める本作のヴィジョンの姿はとても重要だと思います。なぜなら自分が何者であるかについて、無数の選択肢に戸惑う若い人たちの姿と同じだからです」と語る。

どこへ向かえばいいのか答えが見つからず迷い続ける姿は、SNSなどで様々な生き方や「なりたい自分」に日常的に触れ、自分らしさに迷いがちなZ世代の姿と重なる。ポール自身も「ヴィジョンは、子どもの頃の僕自身のようです。僕は子どもの頃、自分がどこに居場所を見つければいいのか分かりませんでした。そして本作のヴィジョンも、自分が何者なのか、自分が何のために存在しているのかを、いつも探し続けています」と過去の自分を重ね合わせている。
宿敵ウルトロンや謎の少年との対話を経て辿り着く「真のアイデンティティ」
そんなヴィジョンは、自らの頭の中で生活するAIたちや、かつてアベンジャーズの前に立ちはだかったウルトロン、そして本作から登場した謎の少年トミーとの対話を通して、自身の過去やこれまでに起きた出来事の意味を見つめ直すようになる。かつての宿敵ウルトロンは、ヴィジョンと対立しながらも彼に自らのあり方を考え直すよう促し、迷い続けるヴィジョンの背中を押す存在へと変わっていく。また、関係性が定まらないトミーに対しても、ヴィジョンは自分にとって大切な「何か」であることを感じ取り、正面から向き合おうとする。こうした異なる立場との関わりを通して、ヴィジョンは次第に自らの過去と自分が何者なのかを受け入れるようになっていく。

ポールは「ヴィジョンの物語は、真のアイデンティティを受け入れることで本格的に始まるのです。自分自身が何者なのか、これまで自分に何が起きてきたのかを受け入れていく過程。そうした経験を経て、彼は最終的に、これまでで最も強い自分へと成長していくんです」と語っている。
自分自身を見失い、過去と向き合うことに戸惑いながらも、少しずつ自らの本当の姿を受け入れていくヴィジョン。自らの過去と向き合った先に何を見つけるのか、その自己探求と成長の物語に注目したい。
『ヴィジョンクエスト』配信情報
『ヴィジョンクエスト』はディズニープラスにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

