「ホラーの帝王」として、世界中で人気を博しているスティーヴン・キング。その作品は数多く映像化されているが、中には原作の魅力を余すことなく引き出し、高い評価を獲得した傑作ドラマが存在する。そんな完成度100パーセントの作品を米Colliderが取り上げているので、そのうち5本を紹介しよう。
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完成度100%!スティーヴン・キング原作ドラマ傑作5選
「ホラーの帝王」として、世界中で人気を博しているスティーヴン …
『IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー “それ”が見えたら、終わり。』

『IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー “それ”が見えたら、終わり。』は、映画版『IT/イット』の世界観をさらに広げながらも、シリーズ特有の不気味な恐怖を損なうことなく描いた前日譚ドラマだ。物語の舞台は1962年の呪われた町デリー。新たな子どもキャラクターたちが、再び姿を現した恐るべき存在・ペニーワイズと対峙することになる。
本作の魅力は、単なるスピンオフにとどまらず、映画版では描き切れなかったデリーという町の闇を掘り下げている点にある。もちろん、ビル・スカルスガルド演じるペニーワイズの恐怖は健在だが、それ以上に印象的なのは、町の人々が目の前で起きる暴力や異変を見て見ぬ振りをし続ける姿だ。その様子は、デリーという町そのものが精神的にも霊的にも病んでいるかのような不気味さを生み出している。スティーヴン・キングが描く恐怖の世界を存分に味わえる、完成度の高いシリーズと言えるだろう。
『アウトサイダー』

『アウトサイダー』は、指紋や監視映像、鑑識捜査など現実的な犯罪捜査を軸にしながら、やがて民間伝承に根ざした得体の知れない恐怖へと展開していく異色のサスペンスドラマだ。物語は、ある少年の惨殺事件をきっかけに始まり、決定的な証拠が揃っているにもかかわらず、説明のつかない不可解な事実が次々と浮かび上がることで、刑事たちは自らの常識を疑わざるを得なくなる。
本作の魅力は、キング作品の真骨頂とも言える「超自然的な恐怖が現実社会へ入り込むことで生まれる不気味さ」を見事に描いている点にある。論理や証拠を積み重ねて真相へ迫ろうとする捜査が、やがて理屈では説明できない存在に直面していく展開は圧巻。重苦しく張り詰めた空気感、俳優陣の熱演、そして巧みな演出が融合した、キング作品屈指の完成度を誇るドラマだ。
『ミスター・メルセデス』

『ミスター・メルセデス』は、退職した刑事と冷酷な殺人犯による頭脳戦を描いた、緊張感あふれる心理サスペンスだ。主人公の元刑事ビル・ホッジスは、盗まれたメルセデスが群衆に突っ込むという凄惨な事件を解決できなかった過去に苦しみながら、事件の真相を追い続けていく。
本作の魅力は、犯人との駆け引きだけでなく、登場人物の内面を丁寧に描いている点にある。ビルは孤独や怒り、喪失感を抱えながらも、「正しいことを成し遂げたい」という強い信念を捨てずに前へ進もうとする。一方で物語は、単なる犯人追跡劇に終わらず、孤独や心の傷を抱えた人々が他者とのつながりを見つけ、再び人生を歩み始める姿を描いている。派手な演出に頼ることなく、人間ドラマとしての深みを味わえるキング原作ドラマの傑作といえるだろう。
『11/22/63』

『11/22/63』は、タイムトラベルというSF要素を単なる過去改変の物語としてではなく、愛や後悔、人生への願いを描く感動的なドラマへと昇華させた傑作ミニシリーズだ。物語は、高校教師ジェイク・エピングが、過去へ戻りジョン・F・ケネディ大統領暗殺を阻止するという使命を託されるところから始まる。
本作が高く評価される理由は、キング作品に通底する「恐怖」だけではなく、「失われたものへの憧れや、もう一度やり直したいという人間の思い」を巧みに描いている点にある。緊迫感あふれるサスペンス要素と、時代を超えた人間ドラマが絶妙に融合しており、視聴者の心を強く揺さぶる展開が魅力だ。原作から変更や短縮された部分はあるものの、物語の核心にあるテーマや感情はしっかりと受け継がれている。キング原作ドラマの中でも、恐怖よりも「人は過去とどう向き合うのか」を深く描いた完成度の高い作品と言えるだろう。
『アンダー・ザ・ドーム』

『アンダー・ザ・ドーム』は、キング原作の中でも映像化によるアレンジが大きい作品ながら、圧倒的な中毒性を誇るSFミステリードラマだ。物語は、アメリカの田舎町チェスターズ・ミルが、突如として出現した巨大な透明のドームによって外界から完全に隔離されるところから始まる。
本作の魅力は、謎のドームの正体を追うだけではなく、閉ざされた極限状態の中で、人間の本性がむき出しになっていく点にある。外部との連絡も物資の供給も絶たれた町では、恐怖や不安、権力への欲望、そして生き残りたいという本能が渦巻き、住民たちの中にある善意と醜さの両方が浮かび上がっていく。
完璧な作品とは言えないものの、次々と展開する予想外の出来事や、人間同士の対立が生み出す緊迫感は抜群だ。閉鎖空間ならではのサバイバル要素と人間ドラマが融合した、先の展開が気になって止まらなくなるエンターテインメント性の高いシリーズだ。
(海外ドラマNAVI)












