“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの作品を管理する財団が、2025年に過去最高の売上を記録した。クリスティー作品が次々と映画・ドラマ化されていることが、この歴史的成功を後押ししたようだ。
米Deadlineが報じた。
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クリスティーの曾孫であるジェームズ・プリチャードが運営するクリスティー財団は2025年、約3300万ポンド(約70億円)という驚異的な収益を計上。これは同社の40年におよぶ歴史の中で、最高の売上高となる。Deadlineの分析によると、収益は2024年から24%増加し、これまでの最高記録だった2018年の2670万ポンド(約57億円)を大きく上回った。
英国の企業登録局に提出された決算報告書で開示されたこの数字は、税引き前利益も2000万ポンドに達し、2024年の1370万ポンドから大幅な増加を見せている。
クリスティー財団は、この歴史的な成果が「出版、テレビ配信、ライセンス収入」の増加によるものだと説明する。中でも、今年1月よりNetflixで配信された初のクリスティー作品『アガサ・クリスティのセブンダイヤルズ』や、BritBoxでもうすぐ配信予定の「トミーとタペンス」ドラマ化が売上を大きく牽引した。さらに、ITVの『名探偵ポワロ』や『アガサ・クリスティー ミス・マープル』といった長年愛されるライブラリー作品も、米国を中心に好調な売上を記録。ケネス・ブラナーがエルキュール・ポワロを演じる映画シリーズを手掛ける20世紀スタジオとも、新たなプロジェクトを開発中だ。
そのほかには、BBCが新たなエルキュール・ポワロのドラマ化を進めていることが今年初めに報じられた。この新作ドラマ『Hercule(原題)』では、エドワード・ブルーメル(『アガサ・クリスティのセブンダイヤルズ』)がベルギー人名探偵を演じる。BritBoxが共同制作を務め、3シーズンにわたる契約がすでに交わされているという。ミス・マープルの新作ドラマも想定されているようだ。また、「終りなき夜に生れつく」のドラマ化、1926年に起きたクリスティーの失踪事件の映画化、オーディオドラマなども進行中。
クリスティー財団には、AMC NetworksがRLJ Entertainment Holdings LLCを通じて大きな株式を保有。AMCはRLJの83%、RLJはクリスティー財団の64%の株式を所有している。ただし、議決権は50:50で分割されており、財団に関する最終的な決定権はクリスティー家が保有する。
『アガサ・クリスティのセブンダイヤルズ』はNetflixで独占配信中。(海外ドラマNAVI)








