『スター・トレック』ファンが長年待ち望んでいた新たなスピンオフ企画に、残念なニュースが飛び込んできた。『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』のショーランナーであり、長年シリーズを支えてきた製作総指揮のアキヴァ・ゴールズマンが、ジェームズ・T・カークの艦長就任初期を描く構想企画『Year One(原題)』の実現について、極めて厳しい見通しであることを明かした。
-

『スター・トレック』の黒歴史?放送禁止になった“いわくつき”のエピソード3選
SFドラマの金字塔『スター・トレック』フランチャイズは老若男 …
スピンオフ『Year One(原題)』はどうなる?
かねてよりゴールズマンは、『ストレンジ・ニュー・ワールド』から続く形で、USSエンタープライズの艦長となったカークの最初の日々を描くスピンオフの制作に意欲を見せていた。しかし、『スター・トレック』60周年にあわせた英Radio Timesの独占インタビューに応じた彼は、現状について次のように語っている。
「誰からも連絡はなく、セットも撤去された。キャストやスタッフも他の仕事につき始めている。正式にGoサインが出たことも、ボツになったこともないが、実現するとは思えない」
さらに、クリエイティブ面や資金面でのタイミングも逃してしまったと指摘する。
「2時間の映画でも、シリーズものでも『やろう』と声がかかれば最高だし、飛んでいくよ。ただ、資産や小道具が揃っていたあのタイミングで継続するのが、表現の上でも費用面でも最もスムーズだったんだ。今はもう、そのアセット(資産)も残っていない」
現在、Paramount+(パラマウントプラス)のオリジナルコンテンツ部門トップであるクリス・パーネルがシリーズを統括しているが、ゴールズマンは彼に対して一定の信頼を寄せつつも、諦めの表情を浮かべる。
「彼とは時間を過ごしたことがあるが、本物の『スター・トレック』ファンだ。だから彼が手掛けるものは本物の作品になると信じている。それが『Year One』になるとは思えないが、もし実現したら最高だね」
「私の時間は終わった」バトンを次の世代へ
『ストレンジ・ニュー・ワールド』はシーズン5での完結が決定しており、撮影はすでに終了している。ゴールズマン自身も、これで『スター・トレック』との関わりに一区切りがついたと感じているようだ。
「『Year One』を手掛けて、家族のようなこのチームと一緒に走り続けたかった。明日Paramountから電話があればいつでも駆けつける。けれど、私にとって『スター・トレック』での時間はこれで終わりだと思っている。少年の頃、ごっこ遊びをしていた自分が想像もできなかったほど恵まれた時間を過ごせた。文字通り夢が叶ったが、これからは他の誰かがバトンを受け継ぐべきだ」
「作品がリニューアルされ、次の世代へと受け継がれていくことには大きな価値がある。それが次の第1世代であれ、第2、第3の形であれ、このシリーズは必ず自らの道を見つけ出すはずだ。いつだってそうだったようにね」
長年シリーズに情熱を注いできた彼の手を離れても、SF界の金字塔は形を変えながら新たな航海を続けていくに違いない。
『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』はWOWOWオンデマンド、J:COM STREAMで配信中。(海外ドラマNAVI)







