『ライン・オブ・デューティ』『アドレセンス』などで知られるイギリスの実力派俳優スティーヴン・グレアムが、最新主演作『The Good Boy(原題)』において、これまでのキャリアでも類を見ない特異な役どころに挑んでいる。3月20日にイギリスで公開された本作で、スティーヴンは「歪んだ善意」によって狂気へと駆り立てられる男、クリスを演じている。
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「これまで演じたことのない、実に興味深い役」
物語の舞台は、クリスとその妻キャスリン(アンドレア・ライズボロー)が、19歳の不良青年トミー(アンソン・ブーン)を誘拐するところから動き出す。夫婦はトミーに対し、常軌を逸した「更生プロセス」を強いる。
劇中では、クリスの家族構成やトミーを拘束した動機について、多くが謎に包まれている。鍵を握るのは、頻繁に言及される「チャーリー」という人物の存在。チャーリーは夫婦の亡くなった実子なのか、あるいは以前の誘拐被害者なのか。その真実が明かされることはない。
ヤン・コマサ監督は、キャスト陣にあえて独自の解釈を委ねる手法を取った。「スティーヴン、アンドレア、そして息子のジョナサンを演じたキット(・ラクーセン)には、家族に何が起きたのか自分たちなりの物語を考え、それを互いに教え合わないよう伝えた」と、監督は英Radio Timesの独占インタビューで明かしている。
スティーヴンは、クリスという人物を突き動かす動機について、極めて明確な視点を持って撮影に臨んだという。「クリスは妻を深く愛している男だ。だが、彼女は深い悲しみで虚脱状態にある。彼は人間がよくやるように、相手の問題を“修理”しようとしたんだ」と分析する。
「彼の歪みきった頭が導き出した解決策は、妻のために“新しい息子”を手に入れることだった。まるで犬を買ってやるかのようにね。だからタイトルの『The Good Boy(いい子だ)』なんだ。赤ん坊ではなく、誰も行方を気に留めないような青年を盗み出し、自分たちのレンズを通して世界の美しさを教え込もうとした。これまで演じたことのない、実に興味深い役だったよ」
コマサ監督は、本作が観客に複雑な問いを投げかけるだろうと語る。「観始めは誰もが“この映画に登場する奴らは全員間違っている”と感じるはずだ。しかし、結末に近づくにつれ、“もしかしたら、彼らが正しいのではないか?”という疑念が浮かび上がる。それこそが、この作品の狙いなのだ」
本作の日本公開に関する詳細は現時点で未定。スティーヴンがエミー賞主演男優賞を受賞した『アドレセンス』は、Netflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)


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