Netflixの人気ドラマ『エリート』の制作チームが手掛けたスペイン語のスポーツドラマ『オリンポ』が、シーズン1をもって打ち切りとなった。米TV Lineが報じている。
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頂点を目指す若者の光と影を描いた『オリンポ』
本作は、今年6月に全8話のシーズン1が配信されたばかり。ピレネー山脈に位置する権威ある「ピレネー・ハイパフォーマンス・センター」を舞台に、オリンピックを目指し心身を限界まで追い込む若きアスリートたちの姿を鮮烈に描き出し、注目を集めていた。
物語の中核を担ったのは、クララ・ガレ(『もうたくさん』)演じるアーティスティックスイミングのナショナルチーム主将、アマイア・オラボリアだ。自分自身に最高の結果を課し、一切の妥協を許さない彼女の前に、ある日突然の壁が立ちはだかる。
それは、親友でありチームメイトのヌリアに実力で追い抜かれるという、初めての敗北だった。これをきっかけに、アマイアは一部のアスリートたちが不可解なほど急激にパフォーマンスを向上させている事実に気づく。人生のすべてを競技に捧げてきた彼らは、勝利のために「どこまで一線を越えるのか」という、倫理観を揺さぶる深刻なジレンマに直面していくことになる。
本作が単なるスポーツ根性モノに留まらなかったのは、ドーピングという社会的な闇に踏み込んだ点、そして現代的な「包括性」を丁寧に描いていたからだろう。
特にアグスティン・デラ・コルテが演じたラグビーチームの主将、ロケ・ペレスの物語はゲイをカミングアウトしている人物として葛藤し、成長する姿が描かれ、多くのクィア層やファンから高い支持を得ていた。多様なキャラクターたちの瑞々しいドラマがようやく動き出した矢先の打ち切り発表に、SNSでは惜しむ声が広がっている。
『オリンポ』シーズン1はNetflixで独占配信中。(海外ドラマNAVI)




