Apple TVが贈るスリラーシリーズ『ラスト・フロンティア ~最果てのアラスカ~』が、シーズン1をもって打ち切りとなることが決定した。本作はアラスカの過酷な自然を舞台に、重厚な人間ドラマと緊張感あふれる追跡劇を描いた意欲作だったが、わずか1シーズンでその歴史に幕を下ろす。
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豪華キャストと『ブラックリスト』製作陣のタッグも及ばず
主演を務めたのは、オーストラリア出身の実力派俳優のジェイソン・クラーク(『華麗なるマードー家』)。彼はアラスカの静かだが険しい荒野を担当する、唯一の連邦保安官フランク・レムニックを熱演していた。
物語の舞台は、囚人輸送機が人里離れた未開の地に墜落したことで一変する。数十人もの凶悪犯が野に放たれ、フランクの管轄区域は混乱の渦に。町を守るために奔走する彼は、やがてこの墜落が単なる事故ではなく、世界を揺るがしかねない壮大な陰謀の第一歩であることに気づき始める……。
本作には主演のジェイソンに加え、ドミニク・クーパー(『プリーチャー』)、ヘイリー・ベネット(『Swallow/スワロウ』)、アルフレ・ウッダード(『Marvel ルーク・ケイジ』)ら豪華な顔ぶれが集結。さらに、大ヒット作『ブラックリスト』のジョン・ボーケンキャンプとリチャード・ドヴィディオがクリエイターを務め、『タイラー・レイク -命の奪還-』のサム・ハーグレイヴが監督を担当するなど、制作陣も盤石の布陣で挑んでいた。
しかし、鳴り物入りでスタートした本作に対する評価は厳しく、米レビューサイトRotten Tomatoesでの支持率は46パーセントと低迷。米Varietyの批評では、第1話の衝撃的な展開こそ評価されたものの、その後は「複雑すぎてありきたりな連続ドラマ風のプロットに行き詰まった」と、物語の失速を指摘されていた。
10月10日に配信を開始し、12月5日にシーズン1の最終回を迎えた直後の悲報となった。クリエイターのジョンとリチャードは、最終回後のインタビューで「シーズン2ではアラスカを飛び出し、ビーチを舞台にする案もあった」「連邦保安官は世界中の悪党を追う存在だ」と、続編への意欲的な構想を語っていたが、残念ながらそのプランが実現することはない。
『ラスト・フロンティア ~最果てのアラスカ~』シーズン1はApple TVで独占配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Variety




