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ジェシカ・チャステイン主演『サヴァン』配信延期の裏で起きた異変とは?

2025年10月25日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

『サヴァン』

ジェシカ・チャステインが主演を務めるApple TVのスリラードラマ『サヴァン』をめぐって、不可解な状況が続いている。Hollywood Reporterが報じている。

『サヴァン』
Apple TV+の最新スリラードラマ『サヴァン』の配信が急遽延期に

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配信延期の背景には「カーク暗殺事件」?

9月26日に配信開始予定だった『サヴァン』は、9月10日に米保守派の政治活動家チャーリー・カークが暗殺された直後、スケジュールから削除された。その後、作品ページの記載は「Coming Soon(近日公開)」から「At a Later Date(後日公開予定)」、「2025年公開」と何度も書き換えられ、現在は再び「At a Later Date」に戻っている。この1カ月間に、こうした細かな修正が繰り返されるのは不自然だと業界関係者の間でも注目されている。

カーク氏の暗殺事件は、米国内で大きな論争を巻き起こした。事件後、犯人の動機をめぐって政治的な対立が激化し、保守・リベラル双方から非難の声が相次いだ。9月17日には、米ABCの人気司会者ジミー・キンメルが番組内でこの事件に触れたことで3日間の放送停止処分を受け、9月23日にApple TVは『サヴァン』の配信延期を発表した。

主演兼製作総指揮のジェシカは、翌日にInstagramで声明を発表し、Appleの判断に異議を唱えた。「Appleとのパートナーシップを大切に思っていますし、彼らのチームを心から尊敬しています。しかしながら、今回の配信延期という決定については、私たちは一致していません」

ジェシカはさらに、トランプ大統領の暗殺未遂事件など過去5年間にアメリカで起きた政治家に対する襲撃事件を列挙し、こう続けた。「これらの事件は、政治的立場を超えて広がる暴力の実態を示しています。『サヴァン』は、暴力を未然に防ぐために闘う人々を描いた作品であり、その勇気を称えることは今こそ必要だと思います」

『サヴァン』のあらすじと現実の“重なり”

同作でジェシカは、白人至上主義などのヘイトグループに潜入し、テロを未然に防ぐ潜入捜査官を演じる。彼女はダークウェブの掲示板に身を潜め、過激思想を広める男性たちを内部から暴くという設定だ。

作品自体がカーク暗殺事件を描くわけではないが、政治的動機による暴力を扱うため、今のアメリカ社会では特にセンシティブな題材となっている。多くの登場人物が極端な差別思想を持つ白人男性として描かれており、右派・左派どちらからも反発を招く可能性が指摘されている。

現実の事件との関連性から放送や配信が延期されるケースは過去にも存在する。『LAW & ORDER』シリーズでは複数のエピソードが削除されたことがあり、『FBI:特別捜査班』『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』『ハンニバル』なども銃撃事件発生後に放送延期となった。

Apple TV作品では、中東情勢の悪化によりドラマ『テヘラン』シーズン3の配信が数年単位で遅れている。『サヴァン』が実際に配信されるのは「2025年」とされているが、現状は不透明だ。

(海外ドラマNAVI)

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Photo:画像提供Apple TV

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海外ドラマNAVI編集部

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