往年の人気SFドラマ『ドクター・フー』でミッキー・スミス役を演じたノエル・クラークがロンドンで逮捕されたことが報じられた。この逮捕劇は、彼が過去に抱えていた性的暴行疑惑を詳述した報道に対する名誉毀損訴訟に敗訴した直後という、まさに緊急事態のタイミングであったため、大きな波紋を呼んでいる。
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逮捕の経緯:ケンジントンの自宅で拘束
イギリスのThe SunとThe Guardianは、ノエルが9月25日(木)にロンドン・ケンジントンにある自宅で身柄を拘束されたと報じた。しかし、両紙ともに具体的な逮捕理由については言及していない状況だ。
逮捕に際し、ロンドン警視庁の警察官はノエルの自宅を捜索。その際、ノートパソコンや書類など複数の品を押収したとされている。The Sun紙は、警察がこれらの品物を運び出す様子を写真付きで掲載し、事件の緊迫感を伝えている。
性的暴行疑惑報道と名誉毀損訴訟の敗北
今回の逮捕報道が注目される背景には、ノエルが抱えていた過去の大きな問題が関係している。
逮捕の報告は、ノエルが2021年にThe Guardian紙を相手取って起こした名誉毀損訴訟に敗れた直後の出来事である。同紙は当時、20人以上の女性からの性的暴行疑惑を詳細に報じていた。この報道に対する訴訟でノエルが敗訴した直後の逮捕という事実は、今回の事態が単なる偶発的なものではない可能性を示唆している。
現在、この逮捕に関して、メトロポリタン警察(ロンドン警視庁)とノエル本人に対し、詳細なコメントを求めている状況である。今後の続報が待たれる。
ノエル・クラークは2005年から2010年までデヴィッド・テナントがドクターを務めた『ドクター・フー』のミッキー・スミス役。そのほかの作品には自身が監督・製作・脚本・主演を務めた映画『4.3.2.1』や『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、『ロンドン・バーニング』、『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』などがある。(海外ドラマNAVI)
参考元:Deadline