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『ダウントン・アビー』は本当に完結?キャストが語る“グランドフィナーレ”のその後

2025年9月22日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

ダウントン・アビー

貴族と使用人の関係を描く人気ドラマ『ダウントン・アビー』の劇場版第3弾『Downton Abbey: The Grand Finale(原題)』がイギリスで公開され、2015年にテレビシリーズが終了して以来、2度目のフィナーレを迎えた。近年では、たとえ「ザ・グランド・フィナーレ」と名付けられても、シリーズがきちんと終わりを迎えるとは限らない。そこで英Digital Spyは、今回の映画が本当に“最後”なのか、オリジナルキャストのローラ・カーマイケル(イーディス・クローリー役)、ジョアン・フロガット(アンナ・スミス役)、ミシェル・ドッカリー(メアリー・クローリー役)の三人に尋ねた。

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「これが最後」とキャストが断言する理由とは

結論から言えば、ローラは「これが最後です」と、ジョアンも「間違いなく最後です」と断言。その言葉には、作品への深い愛情と、清々しいほどの決意が感じられる。

ローラは、自分たちで作品の終わりを決められることが「贈り物のようなもの」だと語る。「お別れを告げるべき時が来て、私たち自身もそれを望んでいました。テレビシリーズでも素晴らしい形で結末を迎え、本当に満足していたのです」と、その心境を明かした。映画でも同じことができるのは、やはり特別な喜びなのだろう。

ジョアンもまた、物語に終止符を打つ機会を得られたことの貴重さを強調する。「番組はいつ終わるかわからないもので、視聴者に結末を与える機会がないことも珍しくありません」と、その業界の難しさに触れつつ、「私たちはそれを一度だけでなく二度も実現できました。過去15年間へのラブレターとして締めくくれるのは、とても美しい終わり方だと思います。それを台無しにするのはもったいないことです」と、強い思いを口にした。

大きなネタバレを避けるが、今作はすべてのストーリーが収束し、長年のファンが涙をこぼすような感動的なクライマックスの雰囲気を感じられる。

ミシェルは、もしこの映画の先に未来を感じられるとしても、“オリジナルキャラクター”にとっては終わりを感じられるものだったと説明。「次の世代に受け継がれていくのだと確かに感じました。何人かのキャラクターにとっては、まさにバトンの受け渡しが行われているようなものだったと思います。ですから、結末の迎え方にとても満足しましたし、メアリーにとってもそうです」

ジュリアン・フェローズの言葉が示す未来の可能性

『ダウントン・アビー』のクリエイターであるジュリアン・フェローズは、今年の6月に米Deadlineのインタビューで「絶対はない」という教訓を得たと語っていたが、オリジナルキャストにとってはこれが最後という意思は固いようだ。

ジョアンは、「もし、新作が作られることがあったとしても、「同じ人たちが再び登場することはないと思います。違うキャストで前日譚を作る、あるいは同じキャラクターでも別のキャストで演じるなど、そういうことはあるかもしれません。ですが、私たちが演じることはないと思います」と、別キャストでシリーズが続く可能性を残しつつ、自分たちにとっては終わりであることを強調した。

フェローズも最近の米Los Angeles Timesのインタビューで「新作映画は確かにオリジナルキャストにとっての終わりです」と発言。

「私たちはとても長い時間を共に過ごしましたが、これで確かに終わりです。今後『ダウントン』に類する作品や関連作が出るかどうかは分かりません。現時点では何も決まっていません」と彼は続ける。「しかし、もし何かが戻ってきたとしても、このオリジナルキャストではありません。私たちは自然な終わりを迎えました」

長年にわたり、視聴者を魅了してきた『ダウントン・アビー』。オリジナルキャストたちの言葉からは、作品への感謝と、美しく物語を完結させたいという強い想いが伝わってくる。一つの時代にピリオドが打たれ、今後は新たな形で世界が広がるのかもしれない。

『Downton Abbey: The Grand Finale(原題)』の日本での公開は今のところまだ未定。

『ダウントン・アビー』全シーズン、映画『ダウントン・アビー』と『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』は、U-NEXTHuluで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Instagramアカウント@unitedcardsより

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海外ドラマNAVI編集部

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