Netflixは、近年「原作あり作品」の宝庫となっている。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』や『ウェンズデー』といったオリジナルヒット作に加え、人気小説の映像化でも大きな成功を収めている。
Colliderのおすすめから一部を紹介する。
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原作小説の売り上げも急増
最新の話題作は、リチャード・オスマンの同名ベストセラー小説を基に『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス監督が手がけた映画『木曜殺人クラブ』だ。ヘレン・ミレン、ピアース・ブロスナン、ベン・キングズレー、ジョナサン・プライスら豪華キャストが集結し、世界配信直後から注目を集めた。
ドラマ作品でも『The Hunting Wives(原題)』(メイ・コブ原作)やジョシュ・デュアメル主演の『ランサム・キャニオン』(ジョディ・トーマス原作)、『君との永遠』(ジュディ・ブルーム原作)などがグローバルトップ10に複数週ランクイン。ジュリア・ウィーランの小説を基にした『マイ・オックスフォード・ダイアリー』も映画化され、世界的に大ヒットとなった。
映像化は出版業界にも追い風となっている。『The Hunting Wives』の原作小説はNetflix配信開始からわずか1週間で売り上げが前年比5,000%増、Amazonランキングでも急上昇した。『木曜殺人クラブ』シリーズも売り上げが前年比80%増となり、第1作が再び「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラーリスト入りを果たした。
アルゼンチンでは、1957年の名作コミックを基にした『エテルナウタ』のドラマ版が人気となり、書籍の売上が900%増加。国内最大のブックフェアでも最も売れた作品となるなど、映像化による大きな影響を受けている。
今後の注目作は?
『The Hunting Wives』を手がけたレベッカ・カッターは「Netflixは圧倒的なアクセス性がある。世界中の人々に届くからこそ選ばれる」と語る。一方、『木曜殺人クラブ』のコロンバス監督は「原作に恋をしたから映画化を決めた。オスマン氏とも綿密に協力した」と明かしている。
2025年もNetflixの原作映像化は続く。ルース・ウェアのスリラー小説を映画化する『The Woman in Cabin 10(原題)』、ギレルモ・デル・トロ監督による『Frankenstein(原題)』、さらに歴史ドラマ『Death By Lightning(原題)』や『Train Dreams(原題)』など話題作が控えている。
すでに配信中の『木曜殺人クラブ』や『マイ・オックスフォード・ダイアリー』と合わせ、今後も「本から生まれる物語」に注目だ。(海外ドラマNAVI)