世界で初めて長編映画としてCGを本格導入し、その革新的な技術とビジュアルで世界を席巻。まさに映像エンターテイメントの歴史を変えた伝説の映画『トロン』。ジェームズ・キャメロン、ジョージ・ルーカス、ピーター・ジャクソン、ティム・バートン、ウォシャウスキー兄弟など名だたる映画監督に影響を与え、本作をきっかけにCGアニメーションの可能性を模索し始めたピクサー創始者ジョン・ラセターは、「『トロン』がなければ『トイ・ストーリー』は生まれなかった」と発言するなど、後に誕生する様々な作品に影響を与えてきた。その最新作『トロン:アレス』が10月10日(金)に日米同時公開となる。
本作で、人類史上最強AI兵士アレスを演じる変幻自在なカメレオン俳優ジャレット・レトに注目!
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名優ジャレット・レトが演じるのは、29分間しか生存できないAI兵士
1982年に公開された『トロン』は、デジタル世界に送り込まれた天才コンピューター・プログラマーのケヴィン・フリンが、生死をかけたゲームに挑んでいく様子を描く。現実世界からコンピューター・システムの“デジタル世界”へ侵入するという画期的な設定と、世界で初めて長編映画としてCGを本格導入したまさに“映像革命”ともいえる新たな映像体験は、社会現象を巻き起こした。
その28年後の2010年には続編の『トロン:レガシー』が公開。青白く輝くネオンを基調とした、かつて誰も見たことがなかった、当時最先端の究極の映像体験は多くのファンを魅了。ダフト・パンクが手掛けた楽曲も大きな話題となり、映画の枠を超えたセンセーションを巻き起こした。その後、「トロン」シリーズはゲームにも展開され、フロリダのマジックキングダム・パークでは、本シリーズに登場するバイク“ライトサイクル”のアトラクションも登場するなど、今もなお多くの人々やクリエイターに影響を与える世界的な人気コンテンツのひとつとなっている。
そんな大人気シリーズから新たに誕生するのが、映画『トロン:アレス』。これまで“現実世界”の人間がデジタル世界へと足を踏み入れてきた「トロン」シリーズだったが、今回はまさにその逆—デジタル世界の“超高度AIプログラム”が、ついに現実世界へと襲来する――。今回は、その主人公アレスを演じるジャレット・レトについて紹介していく。
【『トロン:アレス』予告編】
この秋必見の本作で、主人公アレス役を務めるのは、アメリカ出身の名優ジャレット・レト。彼の最大の魅力は、自らを徹底的に追い込んで役に完全に入り込む“カメレオン”ぶり。ジャレットはかつて、『ダラス・バイヤーズクラブ』(2014)でトランスジェンダーのレイヨン役を演じるために約14kgもの減量を行い撮影に挑んだ。繊細かつ力強い演技も相まって、世界中から高く評価された彼は、アカデミー賞助演男優賞やゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞。その実力を広く知らしめた。
また、どんなにクセの強いキャラクターでも、独自の解釈で見事に演じ分けることができるのも、彼の大きな強みのひとつ。『スーサイド・スクワッド』(2016)のジョーカー役や『ブレードランナー 2049』(2017)のウォレス役など、一度スクリーンに登場した瞬間から目が離せなくなるような印象的な演技で、多くの観客たちを魅了してきたジャレット。唯一無二の存在感と圧倒的な演技力を誇る“変幻自在”なカメレオン俳優が、ジャレット・レトなのだ。
そんな彼が新たに扮するのが、人型AIのアレス。圧倒的な力とスピード、優れた知能を持ち、倒れても何度でも再生可能な彼は、“この世で最も危険な武器”とも称される一方で、実は29分間しか生存できないという危うさをも持ち合わせている。そんなアレスにある“異変”が起きた時、やがて、制御不能となったAIたちも暴走を始め、デジタル世界が現実世界を侵食していく――。
果たして、アレスの驚くべき目的とは…? もとより「トロン」シリーズの大ファンであり、「(「トロン」シリーズに参加できて)最高だよ。子供のころから大好きだしライトサイクルにも乗れた」と目を輝かせたジャレットが新たに挑むアレス役。現実世界で人間を知ったアレスはどのように変わっていくのか…? 繊細な演技で観客たちを作品の世界に引き込むジャレットの活躍にぜひ注目してほしい。
(海外ドラマNAVI)