米CBSの大人気ドラマシリーズ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』から、ファンに愛された名コンビ、トニーとジヴァを主人公にしたスピンオフ『NCIS: Tony & Ziva(原題)』の配信がいよいよ開始する。お披露目を前に、主演を務めるマイケル・ウェザリーとコート・デ・パブロが、本作にかける情熱を語った。
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「ただのお金儲けではない」新たな旅立ちへの覚悟
本作で、トニー・ディノッゾ役のマイケルとジヴァ・ダヴィード役のコートは、『NCIS』を離れて以来、初めての共演を果たす。新スピンオフは、トニー・ディノッゾ役のマイケル・ウェザリーとジヴァ役のコート・デ・パブロが主演で復帰。パリで10代の娘タリ(アイラ・ジー『サンドマン』)と穏やかな生活を送っていた二人は、凶悪な金融犯罪の濡れ衣を着せられ、インターポールの追及を逃れるためにヨーロッパの華やかな大都市を次々と逃げ回る展開となる。
米Entertainment Weeklyのインタビューに応えたコートは、「私たちはプールの浅い部分でウロウロせず、思い切って深いところに飛び込みました」と語っている。またマイケルも、「もし、ただ『NCIS』ブランドを使ったお金儲けの作品だったら、僕たちは参加しなかっただろうね」と同意。今回のスピンオフが単なる一話完結ドラマではなく、キャラクターの感情に深く入り込む作品であることを強調した。
映画的な演出とノスタルジーが融合した世界観
二人は、『NCIS』シーズン1とシーズン3でそれぞれ登場し、わずか8話目で“スーパーカップル”を予感させた。コートは、スピンオフの構想が最初に生まれたのはテレビ界の名ディレクター、ミシェル・マクラーレンとの数時間にわたるディナー中だったと回想する。本家とは「違うやり方でやりたかった」と思っていたというコートは、「捜査局からは距離を置きたかったし、キャラクターをヨーロッパに戻したかったんです。彼らは何らかの形で、自分自身を再発見しなければならないと思っていました」と語っている。
その後、脚本開発に参加したジョン・マクナマラは、全員に1950年代の映画『北北西に進路を取れ』を10回観るよう伝えたという。マクナマラは、「シリーズのトーンを理解するためです」と語り、『NCIS』シリーズの世界観を尊重しつつも、より映画的な演出で新作を作り上げたとのこと。マイケルは、「このスピンオフは編集やシーンの構成が映画的です。既存のシリーズとは違う感覚があります」と述べている。
また、二人は製作過程においてマクナマラへの信頼も語っている。コートは、「彼は過去を説明しつつ、恋愛やキャラクターの心理を掘り下げる美しい世界を作り上げてくれました」と評価。マイケルは、「この番組が存在するのはファンのおかげです」と語り、二十年にわたる“TIVA(トニーとジヴァの愛称)”への愛情のおかげで、本作が実現したと感謝した。
こうして、『NCIS: Tony & Ziva』は、深い感情描写とヨーロッパを舞台にした国際的なサスペンスを融合させた、シリーズ史上最も独自色の強いスピンオフとして登場する。
『NCIS: Tony & Ziva』は、米Paramount+ にて9月4日(木)より配信スタート。(海外ドラマNAVI)