
世界各国で社会現象を巻き起こした『トップガン マーヴェリック』の監督ジョセフ・コシンスキーとブラッド・ピットがタッグを組んだ大作映画『F1®/エフワン』が6月27日(金)より全国公開となる。同作でブラッド演じる主人公と“師弟関係”を築く若手に扮したダムソン・イドリスについてご紹介しよう。
過酷な撮影を通してブラッド・ピットの良き相棒に
『トップガン マーヴェリック』の監督・脚本家・プロデューサーが再集結し、同作を超える体感型リアル・アクションを実現すべく、F1®の全面バックアップを得て制作された本作。世界各国の本物のサーキットコースで撮影を施行し、出演者は数ヵ月に及ぶ厳しいトレーニングを積んでF1®カーを実際に操縦するなど、限界までリアルを追求。さらにはプロデューサーに世界チャンピオンのF1®レーサー、ルイス・ハミルトンも名を連ねる。
多彩なキャストが織り成すストーリーの重厚さからも目が離せない。中でも注目なのが、常識破りのF1®ドライバーであるソニー(ブラッド・ピット)と、若きドライバーのジョシュア(ダムソン・イドリス)の師弟関係にも似た絆を描く人間ドラマだ。
そもそもF1®グランプリでは、1チームにつき二人のドライバーがレースに参加し、合計10チーム(=合計20人)がともに走行してそのタイムを競う。チームの総合点はもちろん、個人成績も重要視されるため、同じチームの選手同士は仲間であると同時にライバルでもあるのだ。この特殊な世界観こそF1®の魅力の一つだが、劇中でもその熱い戦いにフォーカスが当てられている。
ソニーとジョシュアはともに、成績が最下位で存続が危ぶまれているF1®チーム<APEX GP>(エイペックス)所属。50代のソニーは30年前にとある理由でF1®界から退き、車中生活をしながら各国の下部レースを渡り歩いてきた伝説的ドライバー。ある日、かつてのレース仲間であり今はAPEXチームのオーナーとなったルーベン(ハビエル・バルデム)に誘われ、F1®の舞台に復帰することとなる。その行動は常識破りでピットクルーも手を焼くほどだが、腕は世界最高レベル!
一方、ルーキードライバーのジョシュアは、才能はあるものの若さゆえに自信過剰な性格が目立ち、突如チームに加わったソニーとの対立も絶えない。苦戦を繰り返すチームが買収も噂されることに危機感を抱く彼は、ソニーを出し抜き自分の実力を誇示したい気持ちが上回り、序盤でのチームワークはボロボロ。しかし、ジョシュアがソニーのカリスマ性や圧倒的な実力、努力する姿勢を目にすることで、次第に心境が変化していく。果たして、クライマックスで二人はどんなレースを見せるのか!?
ブラッドの“相棒”役を務めたダムソン・イドリスは、イギリス出身の33歳。犯罪ドラマ『スノーフォール』のフランクリン・セイント役でいくつもの賞に輝き、リーアム・ニーソン主演映画『トレイン・ミッション』にも出演している。プラダのブランドアンバサダーも務める彼は、ハリウッドの次世代スターの一人だ。
本作のメガホンを取ったコシンスキー監督は、ダムソンの起用について次のように語る。「彼はドラマ界で主に活動していて、映画出演本数は多くなかったんですが、僕は彼にとても興味をそそられ、スクリーンテストに呼んだんです。そして彼の演技を見た瞬間、彼に強烈なものがあることに気づきました。彼はスクリーンに映ると人を惹きつける力を持っている人なんです。これは非常にユニークな資質で、持っている人はほんの一握りです。さらに彼は驚くほど幅広い演技力の持ち主。笑顔も素晴らしいし、人を惹きつける喜びの感覚を与えてくれます。この映画は、ある意味、彼を大きく飛躍させるでしょう」と、新たな才能を発掘して大満足の様子。
数々のスターと一緒に仕事をしてきた大物プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーも、ダムソンに太鼓判を押す。「彼は本当に素晴らしい俳優です。とても魅力的な笑顔があります。彼が笑うとスクリーンが明るくなるんです。そして彼は撮影中、毎日車に乗っていました。これは大変なことなんです。というのも、車内はとても暑く、F1®ドライバーたちは車から降りる頃には、気候によっては(乗る前に比べて)10ポンド(約4.5kg)も体重が落ちてしまうんです。だから、ものすごく仕事に献身的で集中力を持った俳優が必要だったんですが、彼はそれを成し遂げてくれました。僕たちが期待していた通りの優秀なドライバーになったんです」とベタ褒め! ダムソンの役柄に対する肉体面での取り組みと、その準備に費やした時間を称賛する。
ダムソン自身は、ジョシュアがソニーに魅せられていくように、ブラッドに大きな感銘を受けたようだ。「ブラッドは撮影をともにした相棒で、最高の共演者だよ」と、30歳近く離れた先輩にリスペクトを示していた。
ちなみに日本語吹替版では、ジョシュア役をSixTONESの森本慎太郎が担当。「チームで一つのものを創り上げていくジョシュアの熱量に共感できたので、すごく気持ちが入れやすかったです。ジョシュアを通して、ブラピとバチバチにやり合えたのはとても良い経験になりました」と述べている。
海外メディアから“地上版<トップガン>”と称されるように、時速300km超の映画体験超高速“体感”エンターテイメントを提供する映画『F1®/エフワン』(配給:ワーナー・ブラザース映画)は、6月27日(金)全国劇場公開(4D/Dolby Cinema🄬/ScreenX/ IMAX🄬)! 日本語吹替版も同時上映となる。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『F1®/エフワン』© 2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.