『ハリー・ポッター』ドラマ版ハグリッド役、故ロビー・コルトレーンの模倣はしない!

米HBOにて製作が進められている『ハリー・ポッター』ドラマ版の主要キャストが続々と決定してきたことは、当サイトでもお伝えしている通り。そのうちの一人、ハグリッド役のニック・フロスト(『ショーン・オブ・ザ・デッド』)がどのようなハグリッドを演じるかなどについて語った。

「ハグリッドの面白さ、守りたくなるような子どもっぽさを出したい」

ニックが演じるのは、主人公のハリーをはじめとした子どもたちに寄り添うホグワーツの森番ルビウス・ハグリッド役。巨人を母に持つ巨体の彼は、少々がさつなところもありつつ素朴で心優しく、ダンブルドアと強い信頼関係にあるキャラクターだ。映画シリーズでは全8作でロビー・コルトレーンが同役を演じていた。ロビーは2022年に多臓器不全により亡くなっている(享年72)

映画シリーズが世界的な大ヒットを遂げたため、ドラマ版のキャストたちは前任者たちと比べられることは避けられないだろう。そんな中、ニックが米Colliderに対し、ハグリッド役に配役されたことや自身が思い描くハグリッド像について口を開いた。

「配役されるのは、自分がその役に何かをもたらせるから。ロビーが素晴らしい演技をしていたことは承知の上だし、彼になろうとは思っていない。あえて違うことをするわけではなくて、自分なりに試してみたいんだ。原作に敬意を払うべきだと思うけど、そうしながらも細かい部分で工夫する余地はある。僕は原作を読みながらハグリッドのことを“愛らしくて、道に迷っていて、ちょっと暴力的で、面白くて、温かい心を持った子ども”のように考えていた。(ドラマ版が)1シーズンをかけて原作一冊分を映像化するというのは、そうした部分をもっと深く掘り下げられるってことだから、本当に楽しみだよ。ハグリッドは面白いからね! ハグリッドの面白くて、生意気で、怖がりで、守りたくなるような子どもっぽさを出したい。それが僕のやろうとしていることなんだ」

原作をより細かく映像化するドラマ版の撮影は、ニックによれば「1シーズンあたり10、11ヵ月を費やす予定」だそう。膨大な仕事量だが、ニックはまったく気にしていない。

「とにかく早く始めたくてワクワクしてるんだ。(ハグリッドの)頭部の造形とかを作ったりするために現場に行くと、ついでにいろいろなものを見せてもらえて、“うわ、もの凄くカッコいい!”って驚かされる。僕は昔から映画に夢中だから、今こうして『ハリー・ポッター』ユニバースの一員になれて、踊るキノコみたいなものを見せられたりすると興奮するよ」

現在プリプロダクション中の『ハリー・ポッター』ドラマ版は、この夏、ロンドン近郊にあるワーナー・ブラザース・スタジオ・リーブスデンにて撮影開始予定。

『ハリー・ポッター』映画シリーズ全8作はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)U-NEXTHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Collider