アーロン・ポール、『ブレイキング・バッド』に出演できたのはある失敗のおかげ?

テレビ史に名を刻む傑作『ブレイキング・バッド』のジェシー・ピンクマン役で知られるアーロン・ポールが、キャリア初期の“挫折”が転機になったと語った。

 

「人生、何が起こるかわからない」

人気インタビュー番組『Hot Ones(原題)』の最新エピソードに出演したポールは、かつて『フレンズ』の共同クリエイター、デヴィッド・クレーンが手がけたシットコム『The Class(原題)』のオーディションを受けた過去を振り返った。この作品は、米CBSで2006年に放送されたコメディシリーズで、ジェイソン・リッター(『マトロック』)、ジェシー・タイラー・ファーガソン(『モダン・ファミリー』)、リジー・キャプラン(『マスターズ・オブ・セックス』)らが出演していた。

「当時、『The Class』はすでに2シーズン分の制作が決まっていて、“次の『フレンズ』になる”って評判だった」とアーロン。「俳優仲間たちもみんなこの作品に夢中で、オーディションを受けていたよ」

スタジオとネットワークの審査に進んだものの、アーロンは最終的にどの役にも選ばれなかった。「2度チャンスをもらったけど、どちらもダメだった。そのときは長い間本当に落ち込んだ」と明かしている。

番組はシーズン1で終了したが、アーロンにとってはむしろ幸運だった。「もし『The Class』に出演していたら、『ブレイキング・バッド』のオーディションを受ける時間はなかったと思う」と語った。

彼が伝えたかったのは、「人生、何が起こるかわからない。だから、とにかく前に進み続けることが大事」ということだ。

『The Class』は、小学校時代の同級生たちが大人になって再会する様子を描いた群像劇。短命に終わったが、出演者たちは後にハリウッドで成功を収めている。ポール自身も、2年後に『ブレイキング・バッド』で大ブレイクを果たし、同役でエミー賞を3度受賞した。

『ブレイキング・バッド』共演者からの“悪戯”エピソード

また、番組内ではブライアン・クランストンによる“悪戯”エピソードも披露。ブライアンが真剣な顔で「ジェシーが死ぬ」とアーロンを騙したという。「プロダクションオフィスで脚本を読んだら、普通に生きてた」と笑いながら語っていた。

ジェシー・ピンクマンは『ブレイキング・バッド』のスピンオフ『ベター・コール・ソウル』や映画『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』でも描かれており、ファンの記憶に強く刻まれている。

『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』の全シーズンは、Netflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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