『HEARTSTOPPER ハートストッパー』チャーリー役ジョー・ロック「同性愛者を演じたくない時がある」

Netflixの人気LGBTQ+青春ドラマ『HEARTSTOPPER ハートストッパー』で主人公のチャーリーを演じるジョー・ロックが、「同性愛者を演じたくない時がある」と心境を明かしている。

演じる役柄を制限したくない

米Varietyによると、現在20歳のジョーは12歳の時にゲイであることを母親に告白し、15歳の時に周りの人たちに広くカミングアウトしたという。

HEARTSTOPPER ハートストッパー

俳優デビュー作となった『ハートストッパー』でゲイのチャーリーを演じて注目されたジョーは、「もう二度とゲイの役を演じたくないと思う日もある」と吐露。「僕宛に届くキャスティング話のほとんどが、ゲイの役なんだ」と明かした。

スケジュールの都合で今夏に出演できなかった映画では、異性愛者を演じるはずだったというジョー。自分がゲイではない役も演じる能力があり、“『ハートストッパー』に出演した、一芸しかできない男”ではないと業界に証明しなければならないと自分に言い聞かせているという。

「それ(ゲイの俳優にはゲイの役しか来ない)自体は業界の問題かもしれないし、僕自身と僕の自己否定的な感情に起因した問題かもしれないけどね」と語ったジョーは、ゲイの俳優であるがゆえのジレンマに陥っているようだ。

ここ近年、映画やドラマ業界では、LGBTQ+の役を異性愛者の俳優が演じると批判される傾向があり、その結果として、LGBTQ+の俳優にはクィアの役しかオファーが来ないという現象が起こっている模様。そもそも俳優は、どんな役でも演じられるように演技力を磨き、様々な役に挑むことが前提であるにもかかわらず、演技力などとは別の事情で特定の役に限られてしまった場合、俳優として複雑な気持ちになってしまうだろう。

ジョーは、Disney+(ディズニープラス)でもうすぐ配信されるマーベルドラマ『アガサ・オール・アロング』で演じる魔術師役についても言及している。この役はゲイだが、LGBTQ+の要素はキャラクターの人間性の一部に過ぎず、彼自身を特徴づけるものではないとも語った。

なお、10月3日(木)よりNetflixで配信される『ハートストッパー』シーズン3の全8話のエピソードタイトルが明らかになった。第1話は「LOVE(愛)」、第2話は「HOME(家)」、第3話は「TALK(お喋り)」、第4話は「JOURNEY(旅)」、第5話は「WINTER(冬)」、第6話は「BODY(身体)」、第7話は「TOGETHER(一緒に)」、第8話は「APART(別れ)」となっている。

ジョーが出演する『アガサ・オール・アロング』は、Disney+(ディズニープラス)にて9月19日(木)より配信。『HEARTSTOPPER ハートストッパー』はNetflixにてシーズン1~2が配信中で、シーズン3は10月3日(木)より配信される。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety


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Photo:『HEARTSTOPPER ハートストッパー』© 2022 Netflix, Inc.