A24『ミッドサマー ディレクターズカット版』上映決定

2023年10月、ニューヨークを拠点とする独立系スタジオA24とパートナーシップ契約を締結したハピネットファントム・スタジオ。いよいよ本体制が本格始動し始める2025年、TOHOシネマズの劇場にて<制作:A24×配給:ハピネットファントム・スタジオ作品>の4か月連続となる特別上映を実施!

毎月24日に行われるこの企画だが、第4弾となる4月24日(木)に『ミッドサマー ディレクターズカット版』の上映が決定した。

 

『ミッドサマー』日本で大ヒット

2020年1月29日。世界中がコロナ禍に突入する直前、アリ・アスターは成田空港にいた。これから日本中を恐怖と混乱に陥れることになるとはつゆ知らず、『ミッドサマー』を引っ提げ笑顔の初来日となった。既に前作『ヘレディタリー/継承』でホラーファンの心を掴んでいたアスター監督がメガホンをとった『ミッドサマー』は、家族を亡くし精神的に不安定になった主人公が、恋人とその仲間たちと共にスウェーデンの奥地にある村で行われる祝祭に招かれたことから始まるスリラーだ。白夜に照らされた狂気の祭り――。楽園かと思われた美しい地は、徐々に悪夢と化していく。

監督来日時に行われた舞台挨拶では、初めて映画を見終わった観客の前に現れたアスター監督が「本作は失恋映画。怖がらせるつもりはないから、ぜひ劇場に足を運んで」と発言し、観客だけでなくネットニュースの読者までをも大きく動揺させることに。さらに、公式映像に収録された「みんなが不安になってくれるといいな」という監督のコメントが話題を呼び、トラウマ・メイカーの片鱗を感じさせた。

2月21日の初日を迎えると、SNSでは細かい伏線の回収や北欧神話との関連、絵画に込められた意味、登場人物たちの衣服や屋敷に記されたルーン文字の意味の考察、さらに「ハッピーエンドでもある」とアスター監督が語った結末の解釈についてなど様々な議論が巻き起こり、同日夜にはtwitterの“日本のトレンド”に「ミッドサマー」のタイトルが入る盛り上がりに。興行収入ランキングトップ10には16週連続でランクインし、世界的に見ても日本が最大のヒット国となった。

今回上映されるのは、そんな本作の通常版に23分の映像が追加されたディレクターズカット版だ。通常版では登場しないホルガ村の水辺と、そこで行われるある儀式のシーンが追加されている。それを観るとより主人公の気持ちに寄り添えるかも?

また、両劇場にて特製ステッカーのプレゼントも決定。公開時に大きな反響があった、イラスト・ヒグチユウコ×デザイン・大島依提亜のアートビジュアルがステッカーに。この機会をお見逃しなく。更にはTOHOシネマズ 日比谷にてゲストを招いたトークイベントを調整中、詳細は追ってお知らせする。

これからのA24×ハピネットファントム・スタジオの新作には、ニコール・キッドマンの鮮烈な演技で“A24史上最高に挑発的”と全米有力メディアの年間ベストに続々選出されている『ベイビーガール』が3月28日(金)、“ヒュー・グラントが怖すぎる“サイコスリラー『異端者の家』が4月25日(金)より、それぞれTOHOシネマズ 日比谷ほか 全国公開を控えている。

また、“終わり”を告げる鳥「デス(DEATH)」と、ある母娘が織りなす奇想天外にして心温まる物語『終わりの鳥』は4月4日(金)よりTOHOシネマズ ららぽーと横浜他で公開予定だ。バラエティ豊かな新作の続報にも是非期待してほしい。

<上映作品>

『ミッドサマー ディレクターズカット版』※R18+

<上映劇場> 

TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ なんば

<上映日>

2025年4月24日(木)
※上映時間は各劇場の公式サイトをご確認ください

<料金>

・通常料金:2,000円
・学生割引:1,000円 (大学生以下が対象)
※割引不可、無料券不可

<入場者プレゼント>

イラスト・ヒグチユウコ×デザイン・大島依提亜 アートビジュアルステッカー

▼ステッカー絵柄

<ストーリー>

不慮の事故により家族を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人でスウェーデンを訪れた。彼らの目的は奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加だった。太陽が沈むことがないその村は、美しい花々が咲き誇り、やさしい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園としか形容できない幸福な場のように思えた。しかし、そんな幸せな雰囲気に満ちた村に不穏な空気が漂い始め、妄想やトラウマ、不安、そして恐怖により、ダニーの心は次第にかき乱されていく。

(海外ドラマNAVI)

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