
米FOXで2005年から4シーズンにわたって放送され、2017年に続編となるシーズン5が製作された『プリズン・ブレイク』。時代を代表する傑作脱獄ドラマとして根強い人気を誇るシリーズで、米Screen Rantが最も忘れられないキャラクターの死を挙げている。
最期のセリフが印象的
『プリズン・ブレイク』の主人公は、天才的な頭脳を持つ主人公マイケル・スコフィールド。彼は、無実の罪で投獄された兄リンカーンを救出するために、自ら罪を犯して同じフォックスリバー刑務所に入り、その頭脳を活かして重刑務所からの脱獄計画を実行するというストーリー。マイケルとリンカーンのほかに受刑者6人が脱獄し、彼らは「フォックスリバー・エイト」と呼ばれた。
Screen Rantは、フォックスリバー・エイトの一人で、シカゴ・マフィア「アブルッチ・ファミリー」のボス、ジョン・アブルッチの死が一番印象的だったとしている。アブルッチは、オットー・フィバナッチという人物の証言により殺人共謀罪で有罪判決を受け、仮釈放なしの120年の刑を言い渡されてフォックスリバーに収監されていた。
アブルッチが所有するプライベートジェットは、マイケルの脱獄計画に不可欠だったため、マイケルは凶悪犯罪者の彼をメンバーに加えざるを得なかった。アブルッチは、マイケルたちとフォックスリバーから脱獄に成功するが、政府の証人保護プログラムを受けて身を隠しているフィバナッチの居場所を突き止め、彼がいるとされていたモーテルへ銃を手に乗り込む。
ところが、それはFBIの罠で、フォックスリバー・エイトを追跡していたマホーン捜査官に降伏を迫られるが、アブルッチは「神にのみひざまずく」と言いながら銃を発砲。しかし、包囲していた捜査官から一斉射撃を受け、ハチの巣状態となったアブルッチは最期を迎えた。
Screen Rantは、アブルッチが発した印象的な最後のセリフと、自ら死を選択したことにより、彼の死が忘れがたいものになったと評している。シーズン2は衝撃的な死や予想不可能な展開が満載で、アブルッチの死はシーズンのトーンを決定づけ、どんなに強い人脈を持つキャラクターでも、いつ死んでもおかしくないことを証明した。
また、アブルッチの死は単なるキャラクターの退場に留まらず、マホーン捜査官の危険性を際立たせる役割も果たしている。マホーンはマイケルと並ぶ知的なキャラクターだが、彼の真の恐ろしさは、FBIという強大な組織をバックに持っている点だ。このコントラストによりアブルッチの死は、マホーンが単なる知性の面で脅威となるだけでなく、法執行機関の力を駆使し、非常に危険な存在になり得ることを深く印象付けた。
『プリズン・ブレイク』シーズン1~5は、NetflixとHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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Photo:シーズン1©︎ 2005-2007 Twentieth Century Fox Film Corporation