
Netflixの新リミテッドシリーズ『アドレセンス』で彗星のごとく登場した、新進子役オーウェン・クーパーの演技が絶賛されている。本シリーズでスクリーンデビューを飾った彼に注目してみたい。
少年による少女殺害事件を追う『アドレセンス』
3月13日(木)にNetflixで配信が開始したばかりの『アドレセンス』は、13歳の少年ジェイミー・ミラーがクラスメートの少女を殺害した容疑で逮捕され、ミラー家を襲った悲痛な物語が描かれるリミテッドシリーズ。本作は、全シーンがワンカットで撮影された斬新なアプローチでも話題を集めている。
全4話のうち3話でジェイミー役を演じたオーウェンは、番組の撮影当時に14歳で、本作がスクリーンデビューとなる。それまで演技のレッスンを受けてはいたが、所属エージェントの小さな仕事をしたことがある程度の経験しかなく、『アドレセンス』にオーディションテープを送り、見事に役を獲得した。
監督を務めたフィリップ・バランティーニは、最初、幼く見える16~18歳の俳優を起用することも考えたが、12~14歳に見られる思春期独特の特徴や声などを再現することは無理だと悟ったとのこと。したがってジェイミー役を見つけるために、演劇学校やユースクラブ、演技の経験がない少年も視野に入れ、何千本ものオーディションテープを確認。絞り込んでいくと、オーウェンが最有力候補の一人であることは明らかだったと語っている。
監督は、「彼には本当に驚かされました。何年も訓練を積んだ俳優でも、オーウェンが習得したことを本当にマスターすることは出来ません。つまり、ただその瞬間に存在して耳を傾け、真摯でいることです。私は、俳優としても監督としても数多くの俳優と仕事をしてきましたが、多くの俳優が彼のように演じられないのです」と述べ、オーウェンを絶賛した。
驚異的な演技力を見せつけたオーウェンは、『プロミシング・ヤング・ウーマン』でアカデミー賞脚本賞を受賞したエメラルド・フェネルが監督を務める映画『嵐が丘(Wuthering Heights)』で、ヒースクリフの少年時代を演じることが決定。早くも新進子役として大きな注目を浴びている。
『アドレセンス』には、ジェイミー役を演じるオーウェンのほか、『ピーキー・ブラインダーズ』『ライン・オブ・デューティ』、そして同じくワンカット撮影で話題となった映画『ボイリング・ポイント/沸騰』などで知られるスティーヴン・グレアムが父親のエディ役で出演。『レスポンダー 夜に堕ちた警官』のクリスティン・トレマルコが母親のマンダ役、『キャシアン・アンドー』のフェイ・マーセイがミシャ・フランク医師役、『トップボーイ』のアシュリー・ウォルターズがバスコム警部補役を演じる。
Netflixシリーズ『アドレセンス』は独占配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Variety
Photo:Netflixシリーズ『アドレセンス』は独占配信中。(海外ドラマNAVI)