
12シーズンにわたり大ヒット医療ドラマ『ER 緊急救命室』でジョン・カーター医師を演じたノア・ワイリー。しかし、彼の子どもたちはこの医療ドラマの金字塔とも言われる名作をまだ観ていないという。
子どもたちは『ER』より『グレアナ』に夢中
米PEOPLE誌のインタビューに応じたノア・ワイリー。「上の子たちは『ER』を一度も観たことがありません。その代わり、『グレイズ・アナトミー』はかなり観ているみたいです。これは、ちょっとした議論の的になっています」
ノアには、元妻トレイシー・ウォービンとの間に息子のオーウェン(22歳)と娘のオーデン(19歳)、そして現在の妻サラ・ウェルズとの間に娘のフランシス(9歳)がいる。
「でも、子どもたちも成長するにつれて、この業界に興味を持ち始めているので、いずれ『ER』を観てくれる日が来るかもしれません。でも今は、彼らは(ノアが主演を務める)『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』を観ていますね」と、続ける。
実は、ノア自身も過去の作品をあまり振り返らないという。「自分の演技を見るのがあまり好きではないんです」と語る一方で、「ただ、時間が経つと見方が変わります。初めて観たときよりも、自分に対して寛容になれるし、作品そのものを客観的に楽しめるようになるんです」とも話している。
ノアは、キャリアの中で「いくつかの美しい失敗」も経験したと認めながら、「どの仕事も、常に良い意図を持って取り組んでいました」と振り返る。
父親になって変わったキャリア選び
ノアの作品選びの基準は、子どもが生まれたことで大きく変わったという。「オーウェンが生まれてから、仕事の選び方が劇的に変わりました。父親として、子どもたちが自分の言動を見ていることを強く意識するようになったんです」と説明。
そして、オーウェンとオーデンがエンターテインメント業界でのキャリアを歩み始めた今、ノアは彼らを全力でサポートしている。
「オーウェンは大学で映画を学んでいて、この業界で働きたいと考えているようです。僕は、映画業界は大きなテントのようなものだと伝えています。トラック運転手もいれば、弁護士や大工もいる。でも、彼は本当にこの“サーカス”が好きだから、テントの外に留めておくのは難しいでしょうね」と、父親としての想いを語った。
一方、オーデンはすでに俳優としてのキャリアをスタートさせている。「『Leverage: Redemption(原題)』で、彼女と父娘役として共演する機会がありました。そして、次のシーズン3でも2つのエピソードで共演する予定です」と明かした。「さらに、彼女は初めての映画出演も決まりました。私が同じ年齢のときよりも、ずっと先を行っています」と、娘の活躍を誇らしげに語る。
フランシスについては、「彼女は何でもできるダイナモ(発電機)です。将来何をしたいかは、彼女次第ですね」と笑顔を見せる。
ノアは、子どもたち全員にこの業界は厳しく挑戦的なものだという現実を伝えてきたという。「そして、同じ場所で稲妻が何度も落ちることはない、ということも理解してほしいと思っています」と、成功の難しさにも触れた。「だからこそ、それぞれの道のりは自分自身のもの。私は、いつでも彼らを支える準備ができています」と、父親としての決意を語った。
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