DCコミックスをドラマ化した米AMCのアクション・ホラードラマ『プリーチャー』。2016年の放送開始から好評を博し、大手レビューサイトRotten Tomatoesのトマトーメーター(批評家スコア)は最高で92パーセントを記録するなど高く評価されていたが、シリーズは4シーズンで幕を下ろすこととなった。その理由とは?米ScreenRantが伝えた。
超過激な映像が話題となった『プリーチャー』
人気カルトコミックを映像化した本作は、DCコミックスならではのダークなテイストと超過激なアクションが満載。スーパーパワーが宿る牧師ジェシー(ドミニク・クーパー)が不死身の吸血鬼キャシディ(ジョセフ・ギルガン)を相棒に、恋人チューリップ(ルース・ネッガ)を加え、神を見つけるために天国と地獄、または煉獄で繰り広げる戦いが描かれる作品だ。
『プリーチャー』の終了は予定通り
人気のうちにシーズン4という少し早いタイミングで終結してしまうと打ち切りを疑ってしまうが、『プリーチャー』のシーズン4での終了は製作陣の意思によるもの。2019年4月、シーズン4が最終シーズンとなることが明らかになると、クリエイターのセス・ローゲンは「これは打ち切りじゃない。ただ終わるだけだ」とX(当時はTwitter)にて報告した。
セスがこの説明をしたのは、『プリーチャー』は打ち切られたのではないかという噂が広まったため。放送局や配信プラットフォームのビジネス上の都合でTVシリーズの終わりが決められることは珍しいことではない、と視聴者もよく知っているからだろう。また、シーズン1と2は全話で100万人以上の視聴者を獲得できていたが、シーズン3は最終話以外は大台に乗ることができなかった状況もその噂に拍車をかけたようだ。しかし、繰り返しになるが『プリーチャー』の終了は突然の打ち切りではなく、予定通りのことだった。
原作との関係
また、テレビドラマ版は原作コミックから逸脱してストーリーを展開していたため、これ以上続けてもさらに原作から離れてしまう可能性があった。そのことを踏まえると、原作とのギャップを広げすぎなうちに物語を終わらせたことはベストな選択だったのかもしれない。
『プリーチャー』全4シーズンはPrime Videoで配信中。(海外ドラマNAVI)
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