『NCIS』ギブスの暗い過去と復讐の真相がついに明らかに

全米大ヒットの『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シリーズの最新スピンオフにして、若かりし頃のリロイ・ジェスロ・ギブスを主人公にした前日譚となる『NCIS: Origins(原題)』は現在米CBSにて放送中。同シリーズの最新エピソードでギブスの暗い過去の真相がついに明らかになった。

(以下は、『NCIS: Origins』ネタバレを含みます。)

 

ギブスの人生にとっても、伝説にとっても、とても大きな部分

ギブスは最初の妻シャノンと娘ケリーを、麻薬カルテルの一員であるペドロ・ヘルナンデスによって殺害されている。本家シリーズでは、ギブスが家族を失った原因、彼が復讐に至った動機、そしてそれが彼の生き方や仕事にどう影響しているかなども、フラッシュバックの中で断片的に明かされるため、視聴者は彼のトラウマや行動の理由を理解しているだろう。

しかし、復讐の詳細な経緯やギブスがその後どのようにこの行為を受け入れ、隠し続けてきたかについては、完全に語られていない部分も残っていた。この度、『NCIS: Origins』シーズン1第9話「Vivo o Muerto(原題)」で描かれたギブスの復讐シーンへのアプローチについて、共同ショーランナーのデヴィッド・J・ノースが以下のように語った。

「もちろん、このシーンのために長い間準備をしてきたし、何カ月も前に脚本家会議室に集まった時に、このシーンを中心に今シーズンを作り上げようと考えていた。ギブスの人生にとっても、ギブスの伝説にとっても、とても大きな部分だからね。ジーナ(・ルチータ・モンレアル)と私は、『NCIS』の本家シリーズで長く脚本を書いてきたから、その辺りのストーリーを扱ってきたけど、(ギブスの上司)フランクスがヘルナンデスに関するファイルをギブスに見せてどうなったのかについては、答えのない疑問がたくさんあった」

「『NCIS』では、ギブスはファイルを見てメキシコに行くんだけど、これだと筋が通っていないと思ったんだ。フランクスはヘルナンデスの正確な居場所は知らなかったからね。ここでは、NISも他の捜査当局も見つけられなかった殺人犯をギブスはどうやって見つけたのか?ということに踏み込みたかったんだ。ギブスがファイルを見た後にアパートに閉じこもってヘルナンデスに執着していた時期があったことを描きたかった。その過程で、ギブス自身が偉大な捜査官になる能力を持っていることを学んだんだよ」

また、同エピソードをシーズン1のフィナーレにしなかった理由については、「面白いことに、一時期その話が持ち上がったことは覚えているんだけど、ジーナと私は、このストーリーが描かれるだろうって視聴者が予想していると感じたんだ。筋金入りのファンは、ギブスがNISに入社する前に(ヘルナンデスを)殺したことを知っているけど、シーズン1のフィナーレを待たずにこの出来事がすでに起こったことにショックを受ける人もたくさんいるかもしれないね。それは、どれだけこの作品に精通しているかによると思うよ」と、ファンならある程度予測できた展開だろうとコメントしている。

『NCIS: Origins』シーズン1のフィナーレは、米CBSにて2025年1月6日に放送予定。『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1~20は、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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