ベネディクトがドクター・ストレンジの名シーン再現!ファンサもたっぷり|東京コミコン2024

12月8日(日)に「東京コミコン2024」でベネディクト・カンバーバッチによるトークショーが開催。『アベンジャーズ/エンドゲーム』での名シーンの再現や、原作があるキャラクターを演じるうえで意識していること、今後の俳優活動などについて語ってくれた。

ベネディクトがまたも日本に!

『SHERLOCK』や『ドクター・ストレンジ』でおなじみのベネディクト。昨年に引き続き、東京コミコンに再臨! 本日は真っ白な衣装にサングラスという出で立ちで登場した。

「来てくれてありがとうございます。皆さんは本当に素晴らしくて優しくて強くて楽しくて熱意のある方々です。お会いできる時間はとても短いんですが、お会いできて本当に嬉しいです。いつも温かく迎えてくれてありがとうございます」とファンに挨拶。

ステージに用意された椅子に座る際には、「白い衣装だからお茶をこぼさないようにしないと」と茶目っ気たっぷりにつぶやいた。

一つ目の質問は、東京コミコン2023に参加した際には印象に残った出来事はありますか? というもの。

ベネディクトは「とにかくすべてが素晴らしかったです。ここにいらっしゃる皆さんの数もそうなんですが、本当にたくさんの方に会えますし、皆さん一人ひとりがとてもゴージャスで。そんな方たちが一堂に会してくれるという意味でも、素晴らしいと思います。これだけたくさんの人がいるのに、私は居心地の良さと安心感を抱いているんです。それってなかなかないことだと思うんです。

ここにいる一人ひとりとの結びつきを感じます。例えば、写真撮影の時、サインをしている時、手を振っている時などに、皆さんと結びつきを持つことができています。ともにこの地球に住んでいてハローと言える間柄だと実感できるのは素晴らしいことだと思います」と、ファンとの交流を楽しんでいることを明かした。

さらに「実は昨日、ホールの方に遊びに行ったんです。写真撮影やサインをする場所も含めて行ったんですけれども、もうとにかく会場が広いですよね。車があったり、パフォーマーがいたり、グッズも売っていたりしました」と、過去最大級となった、東京コミコン2024の会場について言及した。

続いて『アベンジャーズ』俳優の中で、プライベートでも交流がある人はいますか? という質問に対し、「いますが、秘密です」とお茶目に回答。

「…と言おうと思ったんですが、ちゃんとお話しします。私たち役者というのは非常に忙しくて、世界各国へ飛び回っているんですが、実際にプライベートで会うのは(スパイダーマン役の)トム・ホランドとか(アイアンマン役の)ロバート・ダウニー・ジュニア。ロバートの舞台が少し前にニューヨークであったので観に行きました。素晴らしい舞台でした。

ほかには(サノス役の)ジョシュ・ブローリン、(ハルク役の)マーク・ラファロ、(ブラック・ウィドウ役の)スカーレット・ヨハンソン。あとはもちろん(ロキ役の)トム・ヒドルストン。実はトムもロンドンに住んでいるので、ご近所繋がりみたいな感じなんです。でも、お互いすごく忙しいです。うちには息子3人がいますし、彼も今、小さな男の子を育てていますから」と、交流関係を明かしてくれた。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』での、14,000万605分の1の意味で人差し指を立てるシーンについて、アドリブなのか脚本なのかという質問が。「かなり前の話なのでよく覚えていないんですが、私が思いついたわけではなく脚本に書いてありました。多分(監督の)アンソニー・ルッソかジョー・ルッソのどちらかのアイデアだと思います」と、記憶をたどりながら答えてくれた。

そして、そのシーンを再現すると観客から歓声が! 「本気で皆さんに喜んでいただけるっていうのは、すごく不思議な職業だなと思います」と感激していた様子。

今後の予定については「昨年撮影した数本の映画が近々リリースされる予定です。1本は『The Thing with Feathers』という原題で、イギリスの作家マックス・ポーターの小説をもとにしています。コミコンに出てくるような映画かは分かりませんが、もしかしたら何らかの関連性が出てくるかもしれません。とても素晴らしいので、ぜひご覧いただきたいと思います。

もう1本は『The Roses』で、オリヴィア・コールマンも出ています。来年公開すると思います。3本目は、ウェス・アンダーソンとまた一緒に組んだ『The Phoenician Scheme』。とても楽しかったこの作品も、もうすぐ公開予定です」とのこと。

最後に、本イベントのアンバサダーを務める斎藤工から同じ俳優として、原作のキャラクターを自分の肉体と心を使って演じる時に心がけてることは何か? という質問が。

ベネディクトは「漫画が原作だと、言ってみれば青写真がそこにあるということで、比較的演じやすいのかなと思います。私が出演した『パワー・オブ・ザ・ドッグ』もそうですし、あとはマーベルっていうちょっと対極にあるようなものについても、そういう青写真があるものの演じ方っていうのはあるかと思います。

でも私が役作りの時に何を感じるかというと、そのキャラクターの新しさは何なのか、何者なのかということです。ですから、脚本を読む前に自分なりにどういう人なのかを見つめています。そして実際に脚本を読むことによって、糸口が探れないか、ヒントが隠されていないかという視点で脚本を読んでいきます。

そして役柄の背景をそこから作っていきます。自分の年齢的なことを考えて、こういうバックストーリーなのかなとどんどん肉付けをしていくんですが、そこから今度は脚本家や監督、共演者との対話を行っていきます。

役作りは、旅のようなものだと言えるかもしれません。最初は直感的にこんな人間なんじゃないかと思うんですが、そこからいろいろ頭で考えて肉付けしていく中で、円のように自分の中で考え方が循環して、時には結局最初に思ったこと、振り出しに戻ることもあります。そういったプロセスは私は経ています。

言ってみれば、新しく買う車に試乗するのに似ていると思うんです。試乗する時は、危険があるかもしれないから一人でテストドライブをするわけで、そういう風に自分だけでリハーサルをします。ほかに共演者などがいない場で一人でリハーサルをして、いろいろ落とし込んで理解をしていって、ということを行っていってます」と、俳優論を語ってくれた。

最後には、音楽に合わせてダンスをした後、MC陣にお辞儀をし、観客に手を振って退場した。通訳中はファンサービスをたっぷり行うなど、ベネディクトのお茶目な一面が垣間見えるだけでなく、俳優としての考え方までたっぷりと語ってくれた、貴重な時間となった。

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