映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(以下『ザ・バットマン』)のスピンオフドラマ『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』(以下『ザ・ペンギン』)のフィナーレでは衝撃的な展開が描かれたが、そのシーンの撮影を主演のコリン・ファレルが回想している。
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先日フィナーレを迎えた『THE PENGUIN-ザ・ペンギン …
オズの複雑さを象徴するシーン
『ザ・バットマン』で起きた出来事の直後が舞台となる『ザ・ペンギン』では、カーマイン・ファルコーネが殺されて闇の帝王が不在となったゴッサムシティで、カーマインの右腕だったオズワルド・“オズ”・コブルポット/ペンギンが、家族を亡くした青年ビクター・アギラーと奇妙な絆を結びながら、巧みに裏社会でのし上がっていく姿が描かれる。
(※これ以降は、『ザ・ペンギン』最終回「悪魔か救世主か」の重大なネタバレが含まれるのでご注意ください)
その最終回「悪魔か救世主か」では、裏社会のトップに立ったオズが、愛する者がいると弱みになるとの理由で、家族同然の仲となったビクターの息の根を自ら止めるという、衝撃的な展開が描かれた。
米Varietyのインタビューで、コリンが問題のシーンついて、「あれは、まさに最後の一片となる純真さを奪うようなものでした。自分の人生の多くを捧げて数々の喪失を経験し、計り知れない忠誠心と愛情を注いだ人物が、そのすべてを捧げた相手によって、その光を消される瞬間を目の当たりにするのは辛かったですね」と振り返っている。
また、「あの夜は暗いエネルギーが漂っていました。視聴者は、レンジー演じるビクターに夢中になっていると思います」とも付け加えたコリン。ビクターを演じたレンジー・フェリズ(『マーベル ランナウェイズ』)の俳優としての魅力を称賛した。
続けてコリンは、ペンギン役に取り組む決意をした理由として、キャラクターの複雑さと多面的な心理描写を重要な要素として挙げた。さらに、ショーランナーのローレン・ルフランが描こうとした、オズと母親フランシスの複雑な関係性にも魅了されたという。「すごく人間的で、心から共感できました。痛みを伴いつつも、そこには美しさもありました」
米Deadlineのインタビューでルフランは、オズがビクターを殺した理由について次のように説明している。「彼は愛を受け入れることに本当に苦心していて、母親からの愛を求めているのに、他人が与えてくれる愛を完全には信じられないのです。多くの点で、彼は壊れた男です。ビクターに関しては、オズが彼を殺すことが私にとって非常に重要でした。それはオズに理由があるからではなく、ビクターが彼のために尽くしたからです。ビクターは家族のような存在ですが、それでも彼はオズが一番弱っていて、無防備な瞬間を見てしまいました。オズは力を持っていなければならないと感じていて、弱さは許されないのです。だからこそ、彼はビクターを殺したのです」
『ザ・ペンギン』は、高い視聴者数を獲得して評価も高いが、現時点でシーズン2への更新は未定だ。なおコリンは、2026年秋公開予定の『ザ・バットマン』続編映画『The Batman Part II(原題)』にオズワルド役で続投することが決定している。
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