エディ・レッドメイン、『ジャッカルの日』ドラマ版の役作りを語る

エディ・レッドメインの変貌ぶりも話題を呼んでいる新作スリラードラマ『The Day of the Jackal(原題)』について、主演のエディが役作りなどを語った。米Entertainment Weeklyが伝えている。

ファンでも分からないほどの変身ぶり

『レ・ミゼラブル』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズなど、様々なヒットシリーズに出演してきたエディは、最新作『The Day of the Jackal』ではなんと殺し屋役に挑戦しており、その変貌ぶりが話題を呼んでいる。

米Peacockにて11月14日(木)に解禁予定の本作は、1971年にフレデリック・フォーサイスが発表した同名小説のドラマ版で、過去にはエドワード・フォックス主演の『ジャッカルの日』、ブルース・ウィリスとリチャード・ギア共演の『ジャッカル』という映画も作られた。今回のドラマ版では謎めいた過去を持つ殺し屋ジャッカルをエディが演じるが、ジャッカルが変装を得意とするため、一目見ただけでは本当にエディが演じているとはファンであっても分からないのではないかというほどの変身ぶりだ。

英国諜報機関から逃げながらも注目度の高い暗殺を実行しようと、次々に姿を変えるジャッカル。演じたエディは「何もネタバレはしたくないけど、視聴者に別の国の出身者や別の世代の人間だと信じ込ませることができるかもしれない。それは脚本においてとても美しいアイデアだった」と話す。

エディはアカデミー賞を手にした『博士と彼女のセオリー』でもタッグを組んだムーブメントコーチのアレクサンドラ・レイノルズや『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の軍事アドバイザー、ポール・ビディスをはじめ、特殊メイクチームや衣装デザイナー、方言コーチなどと協力してジャッカルの人物像を確立した。「最も重要な瞬間は、全員が集まってすべてが一貫するのを確認すること」と説明する。

エディの見事な変装シーンは、第1話から見ることができる。特に注目のシーンについてエディは「何ヵ月もかけてドイツ語を集中的にマスターしようとしたけど、特殊メイクを施した瞬間に、当たり前だけど年齢や喫煙習慣なども根底から変わって声の出し方も変わるんだ。だからドイツ語を話す時は2、3オクターブくらい声を低くして、40年間ずっと一日あたり20本くらいタバコを吸ってきたような話し方にしたよ」と振り返る。

「すべてが挑戦だったけど、それに熱中させられるんだ」と付け加えるエディ。とはいえ過酷な撮影もあったようだ。「ひとたび特殊メイクを施すと、基本的に汗が流れる隙間はないんだ。顔にぴったりとのり付けされているからね。だから、夏のハンガリーでの撮影では、(汗を逃がすために)スタッフが針を使ってメイクに穴を開けていたよ。そうすると気持ち悪い汗がじわじわとしみ出してくる。あれはかなり気持ち悪かった」と裏話を語った。

「でも本当に奇妙なのは一日の終わりに、ボクサーパンツに半裸の状態で、自分の顔だけが(特殊メイクで)年老いた姿のまま立っている時。あれはとても気味が悪かった」と話すエディ。一体どのような変貌ぶりを見せているのか、本作の日本上陸が待ち遠しい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly