英警察の汚職を描く人気ドラマ『ライン・オブ・デューティ』の新シーズンの行方について、新たな動きが報じられた。英Radio Timesが伝えている。
キャストたちと話し合い、2025年始動?
英BBCで2012年に放送を開始して以来、シーズンを重ねるごとに視聴者数を伸ばし、英国で最も見られたシリーズとなった『ライン・オブ・デューティ』だが、本国で2021年3月から5月にかけて放送されたシーズン6を最後に、3年以上新シーズンがお披露目されていない。そのシーズン7が、2026年放送に向けて来年撮影を開始するという噂が浮上した。
ファンが首を長くして待っている新シーズンの最新情報を報じたのは、タブロイド紙のThe Sun。エイドリアン・ダンバー(テッド・ヘイスティングス役)、ヴィッキー・マクルア(ケイト・フレミング役)、マーティン・コムストン(スティーブ・アーノット役)というレギュラーキャスト陣が揃ってクリエイターのジェド・マーキュリオと会い、シーズン7の契約や撮影スケジュールについて話し合ったと報じた。
「ジェドはヴィッキー、マーティン、エイドリアンと親しくしており、よくディナーをともにしますが、今回は(普段のディナーとは)違いました」と情報通は語る。この人物によれば、マーキュリオとキャストたちの間で話し合われたトピックの一つは、シーズン7実現のために2025年のスケジュールを調整することができるかどうか。願わくば来年撮影を開始して2026年初めに解禁というスケジュールで進めたいと考えているようだ。
ただしThe Sunの報道を鵜吞みにしていいかは微妙なところだ。同紙は2022年、本作が3部構成のスペシャル番組という形で戻ってくると伝えたが実現しておらず、今回の報道もどこまで確かなものなのかは疑問が残る。BBC側もこの件についてコメントしていない。
出演者たちは新シーズンの撮影を希望しているものの、直近での計画はないと示唆している。今年4月にマーティンは「残念だよ。彼らは僕の親しい友人で、みんなジェドを愛しているし、いつか一緒に仕事ができればと思っているけれど、今のところ具体的な計画はない。全員のスケジュールを合わせるのも大変で、そういった問題もある。みんなやりたいとは思っているけれど…こういうことは少し複雑なんだ」と話していた。
何かしらの形で続けたいのはアンナ・マックスウェル・マーティンも同じのようで、自身が演じるパトリシア・カーマイケルを主人公にしたスピンオフを制作してほしいと考えている。パトリシアという素晴らしいキャラクターを演じるのが大好きで、できることなら「一生演じ続けたい」と考えているのだとか。「ジェドが『Pat(パトリシアの愛称)』とかいうスピンオフを作ってくれたらいいのに。別に警察の仕事をしたりしなくてもいいの。ただ買い物とかほかのことをしているだけでもいいから」と話し、パトリシアとして戻ることへの期待を見せた。
新シーズン、もしくはスピンオフなどの新たな動きが正式に伝えられる日は来るのだろうか。
『ライン・オブ・デューティ』シーズン1~6はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)で配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:英Radio Times、The Sun紙
Photo:『ライン・オブ・デューティ』© World Productions (Northern Ireland) MMXIX