『NCIS』前日譚で描かれるギブスの特徴は?主演キャストが明かす

『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』スピンオフドラマ『NCIS:Origins(原題)』。本作で描かれる若き日のギブスはどのような特徴をもっているのか。主演を務めるオースティン・ストウェルがTV Insiderに語っている。(この記事は『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のネタバレを含みます)

 

深い喪失感を抱えている

2003年より続くロングランヒット犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』で、マーク・ハーモンが長年演じてきた主人公リロイ・ジェスロ・ギブスの若き日を描く前日譚『NCIS:Origins(原題)』が米CBSにて10月14日(月)より放送開始。

1991年に遡り、新任の特別捜査官としてキャリアをスタートさせた若きギブスが伝説的なマイク・フランクスが率いる粗野で個性的なチームの一員となり、そこで自分の地位を築いていく姿が描かれる。

高い注目が集まるスピンオフシリーズでTV史に残るアイコニックなキャラクターを引き継ぐことになったのが『ブリーズ ~息を止めないで~』のオースティン・ストウェル。1991年といえばギブスが愛する妻と子が亡くなったばかりの年だが、演じるにあたり感情面で意識したことも多かったそう。「悲しみは残念ながら私たちの多くの人が乗り越えなければならないもので、最初のいくつかのエピソードはさまざまな段階の悲しみに対するひとつの瞑想のようなものになっている」と話し、こうした側面をもつことがキャラクターに惹かれた理由だと話すオースティン。

「感情的になったり、時には怒りを爆発させたり、神経質になりながらも、あらゆる選択肢を考える人物が描かれる。その中には最終的な選択肢を含むこともあるんだ。これは、すでに自殺を試みたことがあり、そこから二度目のチャンスを得て、それを無駄にしたくないと考えている人物。それは、僕が演じるギブスの中でしっかりと生きていると思う」と語った。

「これは明らかにマーク・ハーモンによってつくりあげられてファンが19年間見てきたNCIS版とは違う。もちろんこの過去があって、その過去が描かれる瞬間もあったけれど、このキャラクターはその真っ只中を生きてる。その喪失感や暗い穴の中に生きていて、必死にそこから抜け出そうとしている。だからこのキャラクターを演じるのは本当に楽しい。一度は手を上げて諦めかけたけれど、今度は腕まくりをして新たな情熱を見つけ、仕事に取り組もうとしているから」と演じる喜びを露わにした。

ギブスとの共通点

「“手放す”というのは非常に素晴らしい力強いテーマで、少なくとも最初の10話を通して使われる重要なもの」と語るオースティン。「僕たちはコントロールを望み、コントロールできているときに安全だと感じる。次に何が起こるのかがわかっているという安心感があるけれど、人生にはコントロールできないことがたくさんある」「僕がそう話すのは、僕自身がこれを経験したことがあるから。最初に脚本を手に取った時、この男のことをよく知っているって言ったんだ。僕も同じような状況にいたから、ギブスを演じる際には、その重みを理解した上で演じることができる」と役柄との共通点を明かした。

「自分はひとりじゃないと知ることは学ぶことが難しい教訓。だからこそ、今この時点でのギブスのようなキャラクターを描くことは大切で、人々にその教訓を学ぶ過程を見せること、倒れてはまた立ち上がり、馬から落ちても再び乗ることの大切さを伝えることは、僕にとって非常に重要なんだ。この男が、世界中が知っている愛すべき象徴的なヒーローになる前に、どんな人物だったのかをしっかりと確立することが重要だった」と強い思い入れをもって挑んだとのこと。オースティンがつくりあげるギブスがどのような反響を得るのか、解禁が楽しみだ。

『NCIS:Origins』は、本家『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン22とともに米CBSにて10月14日(月)に放送開始。『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1~20はHuluにて配信中で、シーズン21はDlifeにて10月17日(木)より再放送となる。(海外ドラマNAVI)

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