日本にもファンの多い人気シリーズ『サンダーバード』の幻のエピソードがおよそ60年経って発見されたと、英Radio Timesなど複数のメディアが伝えている。
かつての編集者の遺品から見つかる
1965年にイギリスで誕生した『サンダーバード』の、誰も見たことのない映像が、同国南部のバークシャー州の物置から見つかった。本シリーズの制作に関わっていた編集者が最近この世を去り、遺族が遮光性のフィルム缶に入った計22本の番組映像を発見したという。
見つかった映像は、2022年に日本で公開された『サンダーバード55/GOGO』の監督を務めたCentury 21 Filmsのスティーブン・ラリビエーに手渡されたとのこと。彼によると映像のほとんどが1960年代の『サンダーバード』で、中にはこれまで一度も放送されたことのないエピソードの別バージョンも含まれているそう。まだ世に出たことのない秘蔵映像が発掘されるなんて、ファンにとっては夢のような話だ。
ラリビエーは「缶の状態が悪く判別は難航しているが、明らかにそのほとんどが『サンダーバード』のものだった」と英BBCにコメント。ゆっくりと時間をかけて映像のデジタルスキャンを行った結果、多くがすでに放送されたものと一致していたが、前述の別バージョンは際立っていたという。
「ある晩、中身を確かめてみたんだけど、かつて放送されたものとは違うことが分かった」と話すラリビエー。修復作業はまだ残っているものの、放送開始から60周年を迎える来年には公開できるのではないかと期待を見せた。
英ITVにて1965年9月30日に初放送された『サンダーバード』は、国際救助隊の冒険を様々なメカとともに描き、多くのファンを獲得した。60周年のアニバーサリーイヤーにお披露目されることを世界中のファンが熱望しているに違いない。(海外ドラマNAVI)
#Thunderbirds unseen episode discovered after almost 60 years 🚀 https://t.co/wKWh2e46z1 pic.twitter.com/EDrYLyceqI
— Radio Times (@RadioTimes) October 7, 2024
参考元:英Radio Times、英BBC