6歳の美少女を殺したのは?ジョンベネ事件を豪華キャストでドラマ化

1996年末にアメリカのコロラド州で起きると、その不可解さもあって日本でも大きく報じられた未解決事件「ジョンベネ殺害事件」。この事件を題材にしたリミテッドシリーズの制作がParamount+で進められており、主要キャストが続々決定している。米TV Lineなど複数のメディアが伝えた。

30年近く経っても未解決

1996年12月、当時6歳だったジョンベネ・ラムジーが姿を消し、謎の身代金要求がされたため誘拐事件かと思われたものの、数時間後に自宅の地下室で遺体となって発見された。美少女コンテストで何度も優勝経験のあった少女をめぐる事件は世界中で報道されるほど注目度が高かったが、30年近くが経った今も犯人が見つかっていない。2017年にはNetflixがこの事件をテーマにドキュメンタリーを制作していた。

『JonBenét Ramsey(原題)』の仮タイトルで進められているこの新作は、メディアの過熱報道によって世間の厳しい視線に晒されながら、子どもを失った痛ましい経験に直面することになるラムジー家の人々を事件の前後にわたって描くという。公式あらすじでは「このシリーズの核となるのは、夫婦として、親として、完璧で特権的な人生を築こうと努力していたにもかかわらず、1996年のクリスマスの夜に破滅させられることになったジョンベネの両親であるパッツィとジョンという複雑な二人の人物の壊れることのない関係の物語」と紹介されており、ジョンベネの両親をメインにしたストーリーが展開するようだ。

パッツィ役に『ギルモア・ガールズ』のメリッサ・マッカーシー、ジョン役に『アメリカン・クライム・ストーリー/弾劾裁判』のクライヴ・オーウェンと、そろってアカデミー賞ノミネート歴を誇る俳優たちが起用された。被害者となるジョンベネ役を務めるのは、『プリシラ(2023)』などで子役として活躍するエミリー・ミッチェル。

そのほかには、『タルサ・キング』のギャレット・ヘドランドが経験豊かな刑事スティーヴ・トーマス役、『スター・トレック:ピカード』のアリソン・ピルがコロラド州警察官リンダ・アーント役、『猿の惑星/キングダム』のオーウェン・ティーグがゴシップ誌記者のジェフ・シャピロ役で出演する。『ペリー・メイスン』のシェー・ウィガムと『アウターレンジ ~領域外~』のウィル・パットンというベテラン勢もそれぞれ検事のアレックス・ハンターと刑事のルー・スミットという法執行機関の伝説的存在で参戦。

さらには、『ウエストワールド』のクリフトン・コリンズ・Jrが地元ボルダー警察のトゥルヒージョ刑事役、『トゥルーブラッド』のクリス・バウアーはボルダー警察の署長トム・コービー役、『CSI:マイアミ』のロリー・コクレインはボルダー警察の刑事課長ジョン・エラー役、『Unsung Hero(原題)』のアンガス・コールドウェルはジョンベネの3つ年上の兄バーク役に起用された。

また、『私はラブ・リーガル』のジョシュ・スタンバーグと『Marvel パニッシャー』のジェイミー・レイ・ニューマンはジョンとパッツィの親しい友人である石油王のリード&アメリア・ハント夫妻役、『ジ・アメリカンズ』などで3度のエミー賞を受賞したマーゴ・マーティンデイルが歯に衣着せぬタイプであるパッツィの母親ネドラ役を演じる。

ショーランナーは『P.S. アイラヴユー』『不屈の男 アンブロークン』のリチャード・ラグラヴェネーズが務める。ドラマ版『推定無罪』のアンネ・セウィツキーが全8話のうち第1話を含む4話でメガホンを取る。

実話を題材にした全8話のリミテッドシリーズは、カナダのカルガリーで間もなく撮影開始予定。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety米Deadline①米TV LineDeadline②Deadline③Deadline④

Photo:ジョンベネ役に起用されたエミリー・ミッチェル(米TV LineのXより)