人気ミステリー「メグレ警視」シリーズが再びドラマ化

ベルギー出身の作家ジョルジュ・シムノンが生んだフランスの人気キャラクター、メグレ警視を主人公にしたドラマが、ケーブル放送の米PBSで制作されることが分かった。米Deadlineなど複数のメディアが伝えている。

シャーロック・ホームズ作品に次ぐ人気シリーズ

大柄で、帽子とパイプがトレードマークのジュール・メグレ。シムノンが40年以上にわたって描き続けたメグレ警視の小説は、長編・中編・短編合わせて100篇を超え、シャーロック・ホームズ作品に次いで最も読まれている推理小説とも言われている。それだけ長く愛されている作品だけあって、舞台となったフランスをはじめとした国々でこれまで何度も映像化されており、印象派の巨匠オーギュスト・ルノワールの息子ピエール・ルノワールをはじめ、フランス往年のスターであるジャン・ギャバンやジェラール・ドパルデュー、『ミスター・ビーン』で知られるイギリス出身のローワン・アトキンソンが同役を演じてきた。メグレ警視役として最も有名なのはブリュノ・クレメールで、1991年から10年以上、54話でこの刑事に扮している。

PBSが制作する新たなドラマ版では、パリ警察の期待の存在として勤務に当たるメグレと彼を支える妻ルイーズの姿を追うという。小説シリーズでのメグレは重要な役職に就いていることもあり40代半ばから50代半ばくらいの姿で描かれていることが多いが、この新作では少し若い頃の彼になるようだ。

メグレ役に『ベルグレービア 新たなる秘密』のベンジャミン・ウェインライト、妻ルイーズ役に『アガサ・クリスティー ねじれた家』のステファニー・マーティーニが起用された。共演は、『アガサと殺人の真相』のブレイク・ハリソン、『レスポンダー 夜に堕ちた警官』のケリー・ヘイズ、『ウルフ教授の科学捜査ファイル』のシャニカ・オクワク、『パシフィック・リム』のロブ・カジンスキー、『埋もれる殺意』のナタリー・アーミンなど。

脚本を執筆するのは『パーソン・オブ・インタレスト』『HOMELAND』のパトリック・ハービンソン。ハービントンは、『THE BAY ~空白の一夜~』のフェイ・ギルバート、『ダウントン・アビー』のデヴィッド・エヴァンスとともに監督も務める。『カササギ殺人事件』のスザンヌ・シンプソンが製作総指揮を担当。

(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline