『ブラウン神父』『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』脚本家が死去

脚本家・クリエイターとして英国ミステリードラマで長年活躍してきたジュード・ティンドールが60歳で亡くなった。英Radio Timesが伝えている。

『シスター探偵ボニファス』新シーズン撮影開始直後に…

10年以上にわたって、英BBCが手掛けた数々のドラマに参加していたティンドール。2000年から続く医療ソープドラマ『Doctors(原題)』の脚本家として経験を積み、同じく長寿の医療ドラマ『Casualty(原題)』にも参加。G・K・チェスタトンの人気推理小説シリーズをもとに2013年に始まった『ブラウン神父』ではシーズン1からシーズン7まで脚本家として加わり、2018年から4シーズン続いた『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』ではクリエイターを務めた。そして2022年に始まった『ブラウン神父』のスピンオフ『シスター探偵ボニファス』でも引き続き同職を担っていた。

シェイクスピア&ハサウェイの事件簿

『シスター探偵ボニファス』のシーズン4の撮影が始まって間もないタイミングで、BBCがティンドールの死を伝えた。同局は声明で次のように述べている。

「残念なことに、『シスター探偵ボニファス』や『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』のクリエイターとして多くの人に愛された、親しみやすいミステリーの名手ジュード・ティンドールが亡くなったことをお伝えします。ジュードは素晴らしい脚本家で、『シスター探偵ボニファス』や『ブラウン神父』をはじめとしたいくつもの作品で数えきれないほどの脚本を手掛けました。彼女と一緒に仕事をする幸運に恵まれた人たちは、彼女がどれほど作品を愛していたか、どれだけ次世代の脚本家やプロデューサーの成長を優しく手助けしていたかを知っていることでしょう」

なお、死因は明かされていない。ティンドールの死を受けてスタッフの入れ替えが行われるのかも不明だ。

ティンドールの死を関係者やファンが惜しむ中、『ブラウン神父』でシーズン2からダニエル・グッドフェロー巡査部長を演じるジョン・バートンも反応。自分にとって特に大好きな2つのエピソード(シーズン5第1話「The Star of Jacob」とシーズン6第1話「The Tree of Truth」)を執筆したのがティンドールだったとX(旧Twitter)に綴り、「素敵な人だった彼女がいなくなって悲しい」とその死を悼んだ。

『ブラウン神父』でこれまで50話近くに出演したものの、端役のためクレジットに名前は載っていないリチャード・プライスは、ティンドールと一緒に写った写真をシェア。ティンドールは自分が書いたストーリーがどのように映像化されるのかを確かめるため、よく撮影現場を訪れていたと回想している。

『ブラウン神父』シーズン1~10、『シスター探偵ボニファス』シーズン1、『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』シーズン1~3はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:英Radio Times


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Photo:『ブラウン神父』© BBC Studios/Gary Moyes/『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』© BBC Studios