『X-ファイル』は最も成功したSFドラマの一つであるが、最高にも終わりはくる。1993年9月にスタートし大ヒットしたこのシリーズは、2002年にシーズン9をもって一度終わりを迎えたが、その理由はなんだったのか。
シーズン9での視聴数低迷
『X-ファイル』には視聴者を惹きつけるストーリー展開があり、魅力的なキャラクターが登場していたが、シーズン8以降は視聴数が急降下。シーズン8の平均視聴者数は約1400万人だったのに対し、シーズン9では約900万人まで下がったのだ。500万人減という数字は非常に大きく、視聴者が以前のように番組に興味を持っていないことが示された。また、シーズン9に対して、批評家からはネガティブな評価をされ、視聴者からもストーリー展開が複雑だと不満が出ていた。
デヴィッド・ドゥカヴニーの不在と、わかりにくくおもしろみのない物語が、番組の沈没を招いた。
視聴数の低下にはさまざまな要因があったと考えられるが、放送局の米FOXは2度目のチャンスを与えることはせず、シーズン9最終話放送前に打ち切りを決定した。
シーズン9で直面した別の問題
シーズン9は、シーズン8をもってフォックス・モルダー捜査官役のデヴィッドがレギュラーキャストから降板したことの影響も受けた。ダナ・スカリー捜査官(ジリアン・アンダーソン)一人でもどうにか立て直そうと展開されたが、このシリーズは、モルダーとスカリーの関係性にも非常に魅力があったことは明らかであり、どちらか一方が欠けても番組は成立しない。なお、ジリアン自身もシーズン9を最後に降板を決めていたそうだが、先に打ち切りが決定した。
さらに、クリエイターのクリス・カーターを含むキャストやスタッフの中には、アメリカ同時多発テロ事件が視聴率に影響を与えたと語るものもいた。しかし、結局のところはデヴィッドの不在と、わかりにくくおもしろみのない物語が番組の沈没を招いたと言えるだろう。幸いなことに、デヴィッドはシーズン9の最終話で復帰し、モルダーの物語を完結させてくれた。
その後復活!(2回も)
紆余曲折を経て9シーズンで打ち切られた『X-ファイル』だったが、その後2008年に映画『X-ファイル:真実を求めて』として復活。さらにそれから8年後、FOXがTVシリーズとして再び復活させ、デヴィッドとジリアンも続投した。2016年・2018年に放送されたシリーズは続編として公式ではシーズン10、シーズン11として表現されており、今後モルダーとスカリーの物語が続く可能性も残されているようだ。
世界中で社会現象を巻き起こすほどの人気を集めた『X-ファイル』。現在は『ブラックパンサー』の監督などで知られるライアン・クーグラーによってリブート版の製作が進められている。
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Photo:『X-ファイル』(C)1993 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.